11/06/01 11:30:47.96
想定以上の劣化か-。
運転開始から35年以上経過した九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の1号機について、
原子炉の健全性を評価するため圧力容器内に置いた試験片の温度が事前想定を大きく
上回っていたことが分かった。
九電は「安全上問題ない」とするが、市民団体などは「想定以上に原子炉が劣化している
可能性がある」と指摘している。
電力会社は原発の健全性を評価するために、原子炉内部に原子炉と同じ素材の金属片を
設置し、数年~十数年ごとに取り出して核反応による中性子でどの程度劣化したかを
検査している。試験片の温度は材質がもろく変化した程度の指標となる。
1号機は加圧水型軽水炉で1975年10月に運転を開始、出力は約56万キロワット。
70年代に運転を開始した福島第1原発とともに老朽化が指摘されてきた。
1号機の検査はこれまで4回実施し、指標となる金属片の「脆性遷移温度」は76年に
35度、80年に37度、93年は56度だったが、2009年4月は98度まで
上昇した。
九電が03年に国に提出した技術評価書のグラフ上は、09年ごろの金属片の
脆性遷移温度を70度程度と想定。実際は約30度上回ったことになる。
九電は測定値を基に、圧力容器本体の脆性遷移温度は35年ごろ91度になると推計。
「新設原子炉の基準である93度未満を下回っており、安全性に問題はない」と
主張しているが、今後、運転期間をめぐる議論に影響を与えそうだ。
ソースは
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
■九州電力 URLリンク(www.kyuden.co.jp)
玄海原子力発電所 URLリンク(www.kyuden.co.jp)
株価 URLリンク(www.nikkei.com)