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京都市内でホテルの進出計画が相次いでいる。阪急電鉄は阪急嵐山駅前に100室規模の
ホテルを誘致する。米高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」も2014年春、鴨川沿いに開業
する計画だ。東日本大震災後、訪日外国人が急減したが、影響は一時的と判断。高収益が
見込める京都で富裕層やビジネス、団体客など様々な客層向けに宿泊施設の整備が進む。
阪急電鉄は駅前にある同社の所有地について、全国でビジネスホテル「ドーミーイン」
などを展開する共立メンテナンスと定期借地契約を締結。共立が約25億円を投じ、「絹の湯
花伝抄」(仮称)を開業する。
今年10月をめどに営業を始める予定だが、震災の影響による観光客数の低迷などを踏まえ
、ややずれ込む公算もある。
新ホテルは地上4階建ての計105室で、価格帯は1泊2食付きで2万円前後となる見込み
。主に家族連れやカップルの利用を見込んでいる。
桂川や渡月橋が有名な嵐山は全国的な観光地にもかかわらず、ホテルや旅館の数が少ない
とされてきた。新ホテルは駅前の好立地を生かし、70%前後の高い稼働率を見込んでいる。
ホテルの運営は共立側が担うが、阪急電鉄には賃料が入るほか、鉄道の利用による収入増
も期待できる。
国際的な観光都市の割に少ないとされた高級ホテルも相次ぎ登場する。リッツ・カールト
ンは今年1月に営業を終えた老舗の「ホテルフジタ京都」(京都市中京区)を建て替えて
開業。総事業費は200億円の見通し。カナダに本拠を置く高級ホテルチェーンの「フォーシ
ーズンズ・ホテルズ」も、東山区で同時期に開業する方針を決めた。
京都駅近くでは近畿日本鉄道が10月に宿泊特化型の「ホテル近鉄京都駅」を開業する。
約49億円を投じ、ツインルームを中心に368の客室を設ける。宿泊料金は1室当たり1万5000
円から。ビジネスのほか修学旅行生など団体旅行客の需要も見込んでいる。
旅行客の足を支える鉄道各社も京都市内への旅客輸送を充実させる方針で、阪急電鉄は
14日に関西国際空港と京都を結ぶ企画乗車券を南海電気鉄道などと発売した。各路線を乗り
継いだ正規運賃から2割以上安い片道1200円に設定し、国内外から観光客を沿線に呼び込む
。近鉄は来年春に近鉄京都駅のホームを3つから4つに増設、奈良と京都を結ぶ特急列車を
増発する余地が生まれる。
ソース:日本経済新聞
URLリンク(www.nikkei.com)