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節電意識の高まりを背景に棒状の蛍光灯からの切り替えが進むLED(発光ダイオード)ランプで、
日本電球工業会が策定した口金(接続部)の統一規格をめぐり、中堅・中小のメーカーから
「開発負担がかさむ」などと反発の声が上がっている。
安全性を重視する工業会と、LEDの普及には低価格化が必要と主張する中小企業。
双方の言い分は平行線をたどっている。
「新たな器具の開発・製造を行わなければならず、中小メーカーの経営は成り立たない」
危機感をあらわにするのは、LEDランプの製造・販売を手がけるアクトグリーン(東京都中央区)の
岡野基喜社長だ。
電球工業会は昨年末、「直管型」と呼ばれる棒状のLEDの統一規格を策定したが、
従来の蛍光灯と口金の形状が違うため、既存の照明器具にそのまま差し込むことはできない。
規格の統一を受け、大手メーカーは適合製品を開発し同市場に相次いで参入したが、
規格策定前に販売していた中小メーカーの多くは投資余力が乏しく、同様の対応は容易ではない。
工業会にも言い分はある。LEDの普及に合わせて海外の粗悪品が出回る恐れがあり、
火花が飛んだり、脱落して破損する事故が多発することが想定されたからだ。
「安全性を第一に考えた。ランプの明るさの質を担保する必要もあった」(幹部)という。
価格面ではパナソニックや東芝など大手メーカーの規格適合製品が1本2万~3万円なのに対し、
規格に適合しない中小の製品はほぼ半値。
中堅・中小の多くは「価格が下がらなければLEDは普及しない」(関係者)と強調する。
すれ違う両者の主張。矢野経済研究所の日栄彰二主任研究員は
「(規格策定は)消費者の安全を第一に考えたものだが、普及期は国内の大手メーカーに
有利に働く場合が多いのではないか」と分析している。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
■日本電球工業会 URLリンク(www.jelma.or.jp)
日本電球工業会規格 JEL 801及びJEL 907 改正のお知らせ(PDFファイル)
URLリンク(www.jelma.or.jp)