11/05/23 15:10:09.51
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[東京 23日 ロイター] 自動車部品メーカーの間で海外に生産を分散する動きが広がってきた。
東日本大震災前からアジアなど新興国で生産を拡大する完成車メーカーに合わせて現地に進出する
流れはあったが、震災を契機にリスク分散の観点が加わり、輸出向けなどで海外への生産移管を
進める動きが出てきた。
国内生産のコストが増加する中、中長期的には輸出主体から現地生産化へのシフトが進み、
国内の産業構造が変化するとの声もある。
オイルシールを手がけるNOKは、二本松事業場(福島県二本松市)でのみ生産していた
トランスミッション向け部品について中国とタイでも生産することを決めた。
2013年までに計10億円程度の投資を行う。
震災前も顧客の要請で海外生産を検討していたが、震災直後に一時生産停止に追い込まれたことで
「大義名分がそろった」(渡邉哲常務執行役員)。生産を分散することで、1つの拠点が被災しても
NOKとしての生産能力を回復するまでの時間を短縮できる。
曙ブレーキ工業は福島製造(福島県桑折町)で集中生産してきたドラムブレーキの摩擦材について、
1割程度を山形製造(山形県寒河江市)に生産移管する。
生産を福島、山形の2拠点に分散しつつ、輸出用は海外移管も検討している。
日本ピストンリングも日本から輸出しているピストンリングやバルブシートについて
「北米やアセアンなど海外でも生産できるよう検討している」(経営企画部)という。
リスクが分散できていない部品メーカーは、今後、海外の完成車メーカーなどから調達先切り替えの
対象とされる可能性を指摘する声も出ている。
UBS証券の自動車部品担当アナリスト、松本邦裕氏は「GMやフォードなども一部、日本の部品を
使っている。すぐに転注できない部品であれば我慢するかもしれないが、車のフルモデルチェンジの際に
調達先を切り替える可能性がある」と指摘する。
同氏は「これから交渉の中には価格、性能、品質に加え、リスクヘッジという項目が入ってくる」とし、
リスク分散は部品メーカーにとっても急務となりそうだ。
-続きます-