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レゴモデルビルダーという職業をご存じだろうか? デンマークのプラスチック製
ブロック玩具「LEGO(レゴ)ブロック」を使って作品を作る、レゴ社公認の
社員だ。そのレゴモデルビルダー、なんと世界に十数人しかおらず、アジアには
たった1人しかいない。その唯一のアジア人が直江さんだ。
「子供のころは、よくプラモデルで飛行機や車などを作っていました。見本の形が
気に入らないと、自分で切ったり貼ったりして、改造をしていました」というから、
小さいころから才能の芽をはぐくんでいたのだろう。
だが実は、直江さんは最初からレゴモデルビルダーだったわけではない。入社当時は
営業職だった。ところが、あるイベントの手伝いで、軽い気持ちで作った作品が評価
され、それがきっかけで社内のモデルビルダーの試験を受けて合格したのだ。
レゴブロックは子供から大人まで、熱烈なファンを世界中に抱える。その魅力について、
直江さんは「“制約の中の自由”を楽しむ玩具だから」と言う。ブロックの形や色は
昔から決まっており、それを削ったり、新たに色を塗ることはできない。その制約の
中で作品を作り上げるのが醍醐味だというのだ。
「レゴブロックは、イマジネーションとクリエーティブの2つの能力を育てるために
作られた玩具なんです。現代は、想像する前にあらゆるものが用意されているので、
お子さんは想像しなくなっている。これはもったいないことです」
レゴブロック作りは、人生にもつながるという。
「何か問題にぶちあたった時、その情報から想像し、工夫することで解決することが
あると思うんです。レゴブロックで遊ぶことで、制約の中でも工夫をしたら道が広がる
ことを学んでほしいですね」
直江さん自身、レゴの仕事を始めて変化があった。
「料理が作れるようになりました。昔は料理本通りの材料をそろえてからでないと
作れなかったのですが、いまは冷蔵庫にあるものをアレンジして作れるようになり
ました」。なるほど、レゴブロックによって培われる考え方は、大人にも大いに
役立つようだ。(※続く)
●直江和由さん
URLリンク(news.www.infoseek.co.jp)
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