11/04/25 10:41:00.38
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モンゴル政府が大規模な鉄道網整備計画を打ち出した。
完成すれば鉄道を介して日本や韓国向けにレアアース(希土類)など、多くの資源が供給され、
中国の世界的なレアアース支配に風穴を開けるとみられている。
鉄道整備計画は輸出の75%以上を占める中国市場への依存度低下と経済開発の推進を図る計画の一環で、
モンゴルを横断しロシア極東の港湾までを鉄路で結ぶ。完成すれば全長は約5700キロメートルと、
4倍に拡大する。
年内に、南部にある世界最大級の未開発の2鉱山、タバントルゴイ炭鉱とオユトルゴイ銅鉱床を、
北はロシア、南は中国にのびる既設の鉄道路線の連絡線(400キロメートル)の敷設を開始する。
鉄道網は最終的にタバントルゴイ炭鉱-中国・ロシア間を直接結ぶよう拡張される見込みだ。
◆膨大な埋蔵資源
モンゴル最大の投資銀行、ユーラシア・キャピタルによると、西部と北部へ延長された路線は
未開発の銀・鉄・石炭鉱床にも接続する見通しだ。
同行のアナリスト、ドスベルゲン・ムサエフ氏は「モンゴル南部にはネックレス状に埋蔵資源が
横たわっており、これを鉄道に接続し中国へ結ぶとともに、ロシア経由でほかの選択肢も確保することが
今後10年間の同国の方針となるだろう」と指摘した。
ムサエフ氏は、現行のトラック輸送費用は鉄道に比べ3倍以上で、2鉱山での生産量が予想生産能力に
達した場合に燃料・環境コストの面で厳しいと分析。
一方、「鉄道連絡があってもロシア経由の輸送費用は、移動距離が比較的短い中国経由より高くつく」
と予想した。
それでも、露ウラルシブ・フィナンシャルのチーフストラテジスト、クリス・ウェーファー氏は、
ロシア経由による販路拡大が
「自国商品の商業的価値を最大化するために必要だ。さもないと中国が価格を左右する」と主張。
ロシアにとっても、モンゴルの貨物を処理することが労働力不足に見舞われている孤立した極東地域の
経済活性化の一助となるという。
鉄道建設契約に応札している韓国のグループを率いるロッテ建設は先月、モンゴルは新鉄道の初期敷設
(1100キロ)のために約30億ドル(約2460億円)の支払いが必要となるとの見通しを示した。
モンゴルに重点投資しているクアム・アセット・マネジメント(香港)のリチャード・ハリス
最高経営責任者(CEO)によると、この計画により、豪アスパイア・マイニングや
加プロフェシー・リソースなどの資源会社が恩恵を受けるとみられる。同社は数カ月以内に投資を開始する。
ヘッジファンド運用会社ウェルノ・インベストメント・マネジメント(モスクワ)で
ロシア株約1億5000万ドル相当の運用を手掛けるローランド・ナッシュ氏は
「モンゴルのゴールドラッシュで欠けているのは輸送インフラだ。同国にとって重要なのは、
中国への依存度低下に向けなるべく多くの国から投資を呼び込むことだ」と述べた。
-続きます-