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激しい性描写がある漫画や雑誌などの有害図書を他の図書と区別して陳列する「区分陳列」の取り組みが、大分県内の書店で進んでいる。
子供が手に取らないよう、ビニールや紐で梱包したり、棚に仕切り板を付けるなどしているが、書店によって取り組みにばらつきがある。
県は「徹底を働き掛けたい」としている。
県私学振興・青少年課は職員が毎月、新刊本のページをめくり有害図書を書店に知らせる。「県内はあまり区分陳列が進んでいなかったが
この1年ほどでかなり浸透した」と担当者。毎年書店の立ち入り調査をしているが、昨夏の結果は「おおむね良好」だった。
大分市公園通り西の「くまざわ書店大分店」は9年前の開店時から、成人向け雑誌を置かず、殆どのコミック誌は紐で梱包。
羽田野香店長は「店がショッピングセンター内にあるので客層が幅広い。性描写がある本を子供が手に取らないようにしている」と話す。
別の同市内の書店は昨年末、一見は少女漫画だが、ページをめくると激しい性描写が並ぶレディースコミック類の棚に仕切り板を付けた。
有害図書指定の有無にかかわらず店員が1冊ずつ内容を確認。該当の本はビニールで梱包する。
男性店長は「売り上げ減の心配もあったが影響はほぼなかった。ただ、作業は手間を取り、負担にはなる」と言う。
積極的な店ばかりではない。学識者や保護者らでつくる「性教育のあり方を考える研究協議会」(安東利夫代表)は1、2月、別府市内の
小中学校の近くにある書店やコンビニ5店を独自に調査。区分陳列が徹底されていた店はなく、成人向けと少女漫画が並んでいるケースも
有ったという。
安東代表は「大人も子供も過激な性描写に慣れている。子供を取り巻く環境が悪化していることを大人は認識すべきだ」と指摘。
県私学振興・青少年課は「大人が子供に読ませたくないと思う本を子供が手に取ることがないように取り組みを進めたい」としている。
有害図書…県青少年健全育成条例で定められた、激しい性描写が30ページ以上か、総ページの3分の1以上ある書籍や雑誌。
3月には暴力団の活動を容認するような雑誌なども含まれた。18歳未満と知りながら販売することは禁じられており、他の図書と
区分して陳列することが努力義務になっている。
▽ソース:大分合同新聞 (2011/04/19)
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