11/04/18 21:57:07.24
東日本大震災の影響で、県内のクリーニング業者が苦境に立たされている。
ホテルなどで宿泊客のキャンセルが相次ぎ、寝具類のクリーニング注文が
激減しているほか、一般家庭からの注文も減少傾向。各社は、工場の稼働時間を
短縮したり、配送回数を絞り込むなどして経費節減に努めているが、現状打開の
めどは立っておらず危機感を募らせている。
津軽地方を中心に営業展開している弘前ドライクリーニング工場(弘前市)は
震災後、宿泊施設から寝具類のクリーニングのキャンセルが相次ぎ、3月の売り
上げは前年同期の半分以下に落ち込んだ。4月も厳しさは変わっていない。
久保弘之社長は「注文が減っているため、工場の稼働を短縮せざるを得ず
(時給で働く)パート従業員の賃金にも影響が及んでいる。対策を取ろうにも、
観光客、宿泊客の入り込みが回復しなければどうにもならない」と実情を訴える。
青森市を中心に八戸市、弘前市など県内各地で営業している東洋社(青森市)も
ホテルや旅館からの寝具類、レストランのテーブルクロスなどのクリーニング
注文が大幅に減少した。
一般家庭からの注文も減っており、売り上げは前年同期の2割減となっている。
青森市内に4店舗を持つニュークリーン(青森市)は、売り上げが前年同期に比べ
4割減という状況だ。一般家庭からの注文が減っている理由はよく分かっていないが、
太田竜生社長は「多くの人が、燃料の節約や節電のために家の中でまだ冬物を
たくさん着込んでいたり、自粛ムードでクリーニングも我慢しているのではないか」
とみる。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会中央青年部会東北ブロック長でもある
太田社長は「資材価格も上がっており、この状態が続くようではクリーニング料金の
値上げも考えなければならなくなる。パート従業員は時給で働いているため、工場の
稼働時間が少ないと給料が減り、生活が成り立たなくなってしまう」と苦慮している。
●震災後、注文が大幅に減少し工場の稼働時間を短縮している
青森市内のクリーニング店
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