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地震、津波、原発事故と「三重苦」の事態が続く福島県。
例年なら春休みシーズンでにぎわうはずの観光地は大きな打撃を受けている。
「原発はいつ落ち着くのか」。観光客を受け入れる地元関係者は、いら立ちと不安を募らせている。
猪苗代町の野口英世記念館は、建物被害もなく1週間で営業を再開した。
しかし、年間23万人を数える客足はピタリと止まり、来館者は「ゼロに等しい」(八子弥寿男館長)。
原発から90キロ離れているものの、八子館長は「水も空気も大丈夫なので安心して来てほしいが、
この状況はしばらく続くのではないか。できればゴールデンウイークまでには原発が落ち着いてほしい」
と沈んだ声で語った。
年間30万人が訪れる田村市のあぶくま洞。
地震発生時、洞内に観光客はおらず、係員2人にけがはなく、鍾乳石1カ所の先端が折れるなど
しただけで済んだ。
しかし、道路が通行止めとなり営業休止に追い込まれ、ゴールデンウイークの再開も難しい状況だ。
あぶくま洞は原発30キロ圏外にあるが、管理事務所の吉田典良所長は
「市全体が屋内退避圏だと思われていないか心配だ」と話し、再開後の不安は払拭(ふっしょく)
できない。
映画「フラガール」の舞台となり、年間150万人が訪れるいわき市のスパリゾートハワイアンズでも
再開時期は未定。建物被害は少なかったが、修繕費だけで数億円掛かる見通し。
フラダンサー約30人の契約は何とか守ったが、契約社員約700人との雇用契約は3月末、
更新しなかった。
施設を運営する常磐興産の佐久間博巳・取締役営業本部長は
「原発が落ち着き、家族連れが安心して来られるような状況はいつ来るのか」と途方に暮れた様子で
話した。
ソースは
URLリンク(www.excite.co.jp)
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