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気温の上昇とともに消費が伸びてくる清涼飲料水やビール。大震災と福島第一原発の
事故の影響で、首都圏の需要を担っている各メーカーは今後、電気や安全な水が十分
確保できるのか、頭を悩ませている。
日本コカ・コーラの茨城工場(茨城県土浦市)は月内にも製造ラインを再稼働する。
ただ、心配なのは水だ。利根川水系を利用しているが、この水系の水は一時、放射性
物質が検出された。同社は独自の厳しい基準に従い検査しているが、同社では「基準
を満たさない水が出てきた場合、ラインを止めざるを得ない」としている。
五百ミリリットルで換算すると、一日一千四百万本の飲料を製造でき、「全国二十八
カ所ある当社の工場でもトップクラス」という茨城工場。仮に生産を止めても「在庫
もあり、すぐに品不足にはならない」とみるが、「急激に需要が増えた場合の影響は
読めない」。
同じ水系を利用するキリンビールの取手工場(同県取手市)はラインの復旧作業を
急ぐが、やはり水の確保を心配する。
同社は水源保護のために里山整備などをしてきたが、「原発問題で水が汚染される
とは予想外だった」と戸惑いは隠せず、「使用を控えるよう指示があれば、数日間、
製造できなくなる事態は覚悟している」と明かす。
取手工場は同社で二番目の規模。同社では、今回の「水騒動」を一時的なものと
考えているが「長く続くようだと別の対応策を考えなければいけない」と危機感を
募らせる。
心配なのは飲料需要が急増する夏になっても、こうした事態が続くことだ。各社とも
「夏に茨城で計画停電が復活したら、供給態勢に支障が出るかもしれない」と警戒
している。
◎URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)