11/03/31 10:45:50.24
東日本大震災の影響で、紙・パルプや繊維の漂白剤などに使われる過酸化水素が供給不足に陥る
との懸念が出ている。
三菱ガス化学の鹿島工場(茨城県神栖市)など複数の工場が停止し、操業再開のめどがたたない状況。
半導体洗浄用の不純物を極限まで除去した超高純度の過酸化水素も逼迫(ひっぱく)感が強まっており、
半導体メーカーの生産計画にも波及するとの見方もある。
国内最大の年産能力10万4000トンの三菱ガス化学の鹿島工場は設備や建物に大きな被害は
なかったが、電力供給の不安に加え、鹿島コンビナートが被災して原材料の調達が困難なことから
「再稼働には相当の時間を要する見込み」(担当者)。
過酸化水素は北海道や三重県の工場でもつくっているが、鹿島工場と比べると生産規模が小さく、
供給不足を解消するには不十分。「4月中には在庫が逼迫する可能性が高い」(担当者)という。
他のメーカーではADEKAの富士工場(静岡県富士市、年産能力約5万トン)や
日本パーオキサイドの郡山工場(福島県郡山市)も操業を止めたまま。
ADEKAは「計画停電が解除されないと、本格再開は難しい」という。
生産停滞が長引けば、過酸化水素が使われるパルプや古紙、繊維などの漂白剤のほか、
家庭用の酸素系漂白剤、傷の消毒に使うオキシドールなどの供給に影響が生じる恐れがある。
懸念は半導体メーカーの生産にも広がっている。
半導体の製造工程では超高純度の過酸化水素が洗浄用に欠かせないが、世界シェア約6割を握る
三菱ガス化学では鹿島工場の操業停止が痛手となっており「4月には出荷制限をせざるを得ない」
(担当者)という。
このため、米国や韓国など海外の生産拠点から超高純度の過酸化水素を調達することも検討している。
半導体向け材料では、シリコンウエハーも供給不足が懸念されている。
三菱ガス化学によると、過酸化水素の国内市場(出荷量ベース)は年間約20万トンという。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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三菱ガス化学 URLリンク(www.mgc.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)