11/03/25 23:06:57.40
<前略>
で、やはり東電なんだけど、調べると、過去における隠蔽ぺいの事実がたくさん出てきた。
どうやら東電の隠蔽体質というか官僚体質みたいなものは有名だったようだ。
ただ、遠い過去は過去として扱えたとしても、気になったのは先月にも福島第一原発で33機
器の点検漏れが指摘されており、事故直前の2月23日には地元の団体が東電社長に対して、
福島第一・1号機の「40年超え運転に反対する申込書」が提出されたばかりだったようだ。
以下、その中から抜粋。
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東京電力株式会社 社長 清水正孝 殿 2011年2月23日
○ 貴社福島第一原発1号機は、3月26日に営業運転開始40年となり、当初の設計寿命を迎
えます。
○ 貴社は、昨年3月、最長60年まで機器・構造物を現在の保全活動継続で維持できるとい
う技術評価書を国に提出し、2月7日、これを審査した経済産業省原子力安全・保安院が今後
10年間の運転継続を認可しました。
○ これまで、日本原子力発電敦賀1号機と関西電力美浜1号機が40年を超えて運転を続け
ており、敦賀1号機は6年、美浜1号機は最長10年運転した後は廃炉にする方針を明らかに
しています。しかし、福島第一原発1号機は、廃炉の方針を示しておりません。福島第一
原発では、今後10年以内に、2~6号機のすべてが営業運転40年を迎え当初の設計寿命を
迎えますが、老朽化と設計寿命を超えた長期運転は、事故のリスクをますます拡大すること
になります。
貴社が、どのような見通しで福島第一原発1号機の40年超運転を実施するのか、設計寿命を
超えて運転することの合理性と安全性に対して、福島県民は大いに不安を感じています。
事業者である貴社は、当初の設計寿命40年を超えて長期運転に入る事態を重く受け止める
べきです。
○ 設計寿命を超えて長期運転することの合理性と安全性の根拠を説明すべきです。住民、
県民の合意もないまま40年超運転を強行することは、許されません。効率優先で稼働率アッ
プのために老朽炉を長期運転で酷使することは、安全性を犠牲にするものです。
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といった具合に、設計寿命を超えて運転する事を地元住民は強く懸念しており、その直後に
起こった事故だった事になる。真っただ中、といっても良いかも知れない。
申込者の原文を直接見て頂けたらと思いますが、東電はこれらの要望をことごとくスルー、
住民が恐れていた最悪の事態を迎える事になった。
経緯を見ていると、国にも重大な責任がある事を地元の人は分かっている。このような経緯
を知ってしまうと、東電の体質を容認する人はいなくなるだろう。「1000年に1度の予期せ
ぬ事態であり、設計に問題は無かった」、なんて御託を並べている人も見掛けますが、それ
がその通りであったとしても、今その事を「外野」が言い張ることに何の意味があるのだ
ろう?そんなのは現場で今後処理する事だ。
地元の人が問題視していたのは、その設計のみならず東電の対応になる。しかし、今はもう
怒る気力すらないのかも知れない。
ソース
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