11/03/24 19:59:15.96
-続きです-
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麻衣 私もお客様に追いすがって謝り倒したりしましたね。とにかく怒れるおじさんをそのフライト中に
収めなきゃいけない。だから女でもなんでも使います。首のスカーフは3色あるんですが、大体ピンク。
外国製の勝負下着をつけて、戦闘体制に入ってから飛んでますよ。
今は会社もだいぶ変わったから、クレームが1個でよかったね、というぐらいにはなったんですけどね。
梨香 いわゆる「JALのCAに求められるサービス」の上では、すばらしい能力を発揮する人は
たくさんいるんです。魅力的な、御手本にしたくなる女性もたくさんいた。そういう人が辞めていくのは
本当にもったいない。ただ他では通用しない能力だったかもしれませんね。
時代が違っちゃったんでしょうね。大きな船は沈むのも速いんです。それをわかっていない人が
多すぎたのかも。
咲子 でも残った人はみんな再生を信じていますよ。私も信じています。今度、鶴丸マークが復活したら、
JALは再生するって。
絵里子 私もせっかく残れたから、お給料がどうこうじゃなくて、働ける場があるんだと思って
モチベーションを上げていこうと思っています。こんなときだからこそ、プロ意識は持たないとね。
それから婚活もがんばらないと。今のマンションは駐車場込みで17万円。引っ越しにもお金がかかるので、
とりあえず貯金を切り崩して頑張ります。2年以内に年収1000万円以上の人を見つけたい。
いえ、それよりちょっとくらい収入が低くても、私と両親を養ってくれる人なら、もう条件はつけない。
梨香 こんなになっても、みんなJALに愛情を持っているんです。今回辞められたチーフで、
部下にこんな手紙をくれた人がいたんですって。
「JALが生き残るために私は辞めます。でも、みなさんの力でもう一度、日本で一番になれることを
私は信じています。いい時代のJALをあなたたちに教えてあげられなかったことが一番悔しいです」と
書いてあったそうです。
JALって本来そういう会社なんです。
麻衣 今後は本当に違う会社、スタイルの違う会社になっていくんだと思います。それは変わるチャンス
なんだろうけれど、私にはどの方向に行こうとしているのか、ちょっと見えないですね。
でも頑張らないと。私が残っているのは、子供がもう少し大きくなったとき、ママのスチュワーデス姿を
見てもらいたいから。やっぱり、JALを愛していますから。
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