11/03/24 10:26:34.42
インフラがほぼ復旧したにもかかわらず、原発事故の風評被害が追い打ちをかけている観光地がある。
全国有数の漁獲量を誇る小名浜漁港や、フラガールで有名なスパリゾートハワイアンズを抱える
福島県いわき市。
北部のごく一部が、爆発事故を起こした福島原発から半径３０キロ圏内にかぶったことで、
無関係の市中心部からも人影がパッタリと消えてしまったのだ。
映画「フラガール」で有名となった湯本温泉のスパリゾートハワイアンズ。
市の内陸部に立地し、東京ドーム６個分という広大な敷地に温泉施設とホテルを備える。
津波はおろか地震による崩落などもほぼ皆無。
電気、ガス、水道も復旧しているが、営業再開のメドは立たない。
「営業の再開には建築設計の専門家による安全確認が必要ですが、原発事故の風評で、当地の業者は
市内から退避し、県外からもお越しいただけません。確認作業が始まったとしても３００室を超える
客室や温泉施設を検査するには相当の時間がかかり、再開のメドはまったく立ちません」
（運営会社の常磐興産経営企画室）
スタッフや９人のフラガールは全員無事だった。現在、市内の自宅や寮で待機している。
震災以降、全面通行止めだった常磐道は、現在、いわき中央ＩＣまで開通した。
例年なら、小名浜で水揚げされた旬のあんこうを求めて、北関東や東京からの行楽客が足を運ぶが、
突然、途絶えた。
地元で評判の人気店「割烹しが」の女性店主（６０）は、
「肝心の鮮魚の仕入れはマヒ状態で、県外からの入荷も運転手が拒否するため、あんこう鍋は絶望的。
農作物の風評が、魚介類にも及ばないことを願うばかりです」と肩を落とす。
ネオン街の打撃も大きい。小名浜周辺のスナックは軒並み閉店し、路地裏に約１７軒が集まる特殊浴場も、
２３日までに営業にこぎ着けたのはわずか３店。一帯は７０～８０人のコンパニオンが働くが、
多くは市外に避難し、出勤可能な女性は全体で７～８人の状況だ。
老舗店「湯房 貴婦人」の店員（６４）は、「周辺の店に一括で湯を供給するボイラー会社の釜が
壊れたため、自前で湯を沸かして細々と再開しました。地元の常連さんが早速足を運んでくれたのが
何より。コンパニオンも順次復帰しており、ボイラーさえ復活すれば通常通りなのですが…」と
打ち明ける。
ちなみに当地の相場は、６０分で総額１万６０００円。
一刻も早い原発問題の沈静化と、いわきの復活を祈りたい。
ソースは
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