11/03/11 08:48:50.01
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「赤プリ」の愛称で親しまれてきた西武グループの「グランドプリンスホテル赤坂」(東京都千代田区)が
今月いっぱいで閉館する。バブル期に若者のあこがれとして人気を集め、多くの芸能人や各界著名人が
こぞって結婚披露宴を挙げた“赤坂の顔”ともいえるホテルの幕引き。
昨年は政財界の利用者が多いことで知られた「ホテルパシフィック東京」(港区)も閉館するなど、
景気低迷や外資との競合に苦しむ国内のシティホテルは岐路に立たされている。
■外資系が続々進出
「姉が『赤プリがなくなっちゃうんだってね』と寂しそうにつぶやきました」
閉館を迎える赤プリに1月、東京都内の52歳の男性からこんなメッセージが届いた。
東京の仕事に慣れ始めたころ、地方に住む実家の両親と姉を招待し、姉の熱望で赤プリに宿泊。
「楽しかった思い出は家族みんなの胸の中に大切にしまってあります」と男性はつづっていた。
現在、赤プリには閉館を惜しむこのようなメッセージが昨年から続々と寄せられているという。
赤プリは1955年、「赤坂プリンスホテル」として開業。3万平方メートルを超える広大な敷地に、
旧朝鮮王室の旧館や超高層の新館などを抱える。プロ野球巨人の原辰徳監督など著名人が結婚披露宴を
行ったほか、国会に近いため自民党総裁選など政治の舞台としても注目を集めた。
しかしバブル崩壊とともにシティホテルへの客足は遠のく。
2000年代に入ると「マンダリンオリエンタル東京」(中央区)、「シャングリ・ラ ホテル東京」(千代田区)
など外資系の超高級ホテルが相次ぎ進出。08年のリーマン・ショックに伴う景気悪化で業界の定員稼働率は
約5割にまで落ち込み、厳しい戦いを強いられる。
高層ビルの一定階層に入居する「小箱」の外資系高級ホテルと違い、シティホテルは大容量の建屋が特長だ。
客室数は外資系ホテルの3~8倍で、大小の宴会場、レストランも展開。
利用客減などで売り上げが落ち込む中では、経費のかさむ器の大きさがあだとなり、経営を圧迫している。
ある業界関係者は「昔のビルで、現在の顧客のニーズを満たせなくなった。高級感を売りにするのが
難しくなり、埋没する懸念すら出てきた」とも指摘する。
赤プリは改装や料金引き下げに乗り出すも、
「施設の老朽化が進み、将来的に(大規模改装など)これ以上の投資に見合う収益が見込めない」として
昨年4月に閉館を決定した。
JR品川駅前のホテルパシフィックも昨年9月に閉館。開業から約40年がたって老朽化が目立ち、
「競争が激化する中、質を保つための多額の投資は困難」と判断した。
-続きます-