11/03/07 09:06:00.81
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URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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ハイブリッド車向け自動車部品や省エネ家電に使われる高効率のモーター用磁石原料などとして欠かせない
レアアース(希土類(きどるい))で世界への供給シェア97%を握る中国。
昨秋の尖閣諸島沖の漁船衝突事件以降、改めて「国家戦略資源」との位置づけを鮮明にしてレアアース輸出枠を
絞り込んでいる。
中国の2010年のレアアース輸出量は3万9813トンと前年に比べ9・3%減少した。
しかも11年上半期の輸出枠は1万4446トンと前年同期比で実に35・2%の削減を決めている。
レアアースの一種、ネオジムやセリウムなどは取引価格が昨年1年で数倍になり、今年に入ってから
すでに最高で昨年末比60%も高騰するなど、「レア」な存在に。
だが中国の「出し惜しみ」に頭を抱えるのは日米欧の製造業だけではなかった。
中国国内のレアアース採掘業者も輸出できなくなった「お宝」を抱えたまま出口を見失っていたからだ。
■江西省にダブつく在庫
「ランタン(La)とセリウム(Ce)なら何トンでも今すぐ供給できる。価格も安くする。
買ってくれる日本企業を紹介してくれないか」。
友人の台湾人から紹介された江西省のレアアース業者と名乗った男は、北京で会うなり、記者を相手に
レアアースのセールストークを必死に繰り返した。
男の話によると、昨年以降、中国政府は
(1)地下資源の資源保護
(2)環境汚染の防止
(3)密輸対策
-などを柱としてレアアースの輸出に制限を加え、これまでのような採掘業者の自由裁量権が
ほとんどなくなった。しかも、中国国土資源省は、江西省の鉱山を「国家計画鉱区」に設定、国有化を
急いでいる。
一方で江西省のレアアース業者は過去に採掘した在庫を抱え、国家計画以外の鉱山での採掘権も持つなど、
一定の供給態勢は確保しているが、輸出許可が得られないため、結局、レアアースの在庫がダブついて
経営が苦しくなっているのだという。
江西省の国家計画鉱区は面積約2500平方キロ。鉱区内に76万トンの埋蔵量を持つレアアース鉱山がある。
今後は探鉱や採掘に関する国家審査や検査が強化されるという。
-続きます-