【書評】ベンチャー企業TENGA創業記 『TENGA論』[11/02/22]at BIZPLUS
【書評】ベンチャー企業TENGA創業記 『TENGA論』[11/02/22] - 暇つぶし2ch1:本多工務店φ ★
11/02/23 00:08:10.73
「最近○○のせいで、結婚しなくてもいい、恋愛をしなくてもいい、という男子が増えているんですって」
そんなことを話しかけられたのは、騒がしい飲み会の最中だった。思わず聞き返した。
結婚しなくてもいい、恋愛をしなくてもいい。そんな気分にさせてくれる魔法が、どこの世界にあるというのだろう。
「え、よく聞こえなかった。それって」
「テンガですよ、テンガ」
テンガがTENGAと書くアダルトグッズであるということは、帰宅してインターネットのサーチエンジンで調べて知った。
それはTENGAがデビューして半年ほど経ったころで、一部の好事家だけのものではなくなり始めた時期だったのだ。

それから何ヶ月かして、あの事件が起きる。
財団法人日本産業デザイン振興会が主催する、グッドデザイン賞の東京ビッグサイトの展示会で、
一次審査を通過したにもかかわらず、突然TENGAブースに撤去が申し渡されたのだ。
自己の仕事に誇りを持つ、株式会社典雅社長・松本光一は、撤去を求められたブースの前に立ち、こう叫んだ。
「オレたちは、この製品にプライドを持って作っている。誰もが平等に性を楽しめるよう、真面目にモノ作りをしている。手を抜いたことなど一度もない。
 グッドデザイン賞というのは、モノ作りや普段日の当たらない中小企業に対して、やる気と活力を与えるのが目的の賞じゃないのか?
 オレたちはこれに信念を持って人生を賭けているんだ。世の中の役に立てると思ってやっている。モノ作り屋として恥じることなど何一つしていない。
 オレの言っていることが間違っていると言うのなら、撤去してみろ!」
結局、TENGAが強制撤去されることはなかったものの、ブースは封鎖され、前にガードマンが立つという異様な状態で展示会は開催されることになった。
最後まで明確な理由が伝えられることはなかったという。2006年8月の出来事である。

『TENGA論』は、アダルトグッズ業界に革命を起こしたTENGAの開発から発売、そしてそれが引き起こした巨大な影響について記録した書である。
装丁のデザインは、TENGAのラインアップの一つ「TOC-101 ディープスロートカップ」を模していて、
この本自体がTENGA公認オフィシャルBOOKの性格を持っている(巻末には、ライター罪山罰太郎による、各商品のレビューも付されている)。
とはいうものの、決して性的な内容を前面に押し出しているわけではないので、恥ずかしがらずに手にとってもらいたい。
新しい価値の創造と普及、高品質の追及に真剣にとりくんでいるベンチャー企業の創業記として、広い範囲の読者に訴えかける魅力のある本だ。

第二章「革命前夜?TENGA設立までの道のり」の章では、
創業者の松本光一がどのようにしてTENGAという商品開発を思い至り、実際に企業化にこぎつけたか、ということが書かれている。
時間がない人、関心がない人も、この章だけは読むべきだ。

松本は1967年、静岡県生まれである。
生地近くは、日本でも有数のプラ模型メーカーが集まった地域であり、ここで幼少期に模型を通してモノ作りの楽しさを知ったことが松本の運命を決定づけた。
映画「マッドマックス」を経由してスーパーカーの魅力に憑かれ、自動車整備を仕事として選ぶことになる。

>>2に続く

ソース:NEWS本の雑誌 杉江松恋
URLリンク(www.webdoku.jp)


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