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欧州の原油指標である北海ブレント原油先物（４月渡し）は２１日、急伸し、
一時１バレル＝１０５・１５ドルをつけ、ロイター通信によると、
約２年半ぶりの高値を記録した。
中東・北アフリカの政情不安が石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟国のリビアに
飛び火したことが要因。
政情不安が収まらなければ原油相場は上昇を続け、世界的にインフレ懸念が
一段と増大しそうだ。
リビアの原油確認埋蔵量は４４３億バレルで、世界８位。
北海ブレントは先週１８日は１０２ドル台だった。
リビアの混乱は石油会社の活動にも影響を及ぼしている。
ロイター通信は、ＢＰ（英国）がリビア西部で進めていた石油・ガスの
試掘準備作業を中断し、ロイヤル・ダッチ・シェル（英・オランダ）は
一部の駐在員や関係者を避難させたと報じた。
リビアの反政府デモが首都トリポリにまで拡大したことで市場では、
中東・北アフリカ情勢をめぐる懸念が増し、原油の供給不安が高まった
との見方が浮上。
「（最大産油国の）サウジアラビアに政情不安が波及することを懸念している」
（オーストラリアの商品先物仲介業者）との声も上がった。
原油先物相場の急伸で、ガソリンや軽油をはじめとした石油製品の国内価格に
上昇圧力がかかりそうだ。
ソースは
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