11/02/11 12:59:42
日本の企業に就職を希望する留学生を対象にした「外国人留学生のための
ジョブ・フェア」が12日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれる。
国内の大学生は史上最悪の「就職氷河期」といわれる一方で、海外での
事業拡大に備えた留学生の採用熱は高く、「売り手市場」の傾向が強まっている。
フェアは東北大大学院経済学研究科国際交流支援室の主催で、合同企業説明会には
42社が参加する。ホンダ、パナソニックなど新興国で売り上げ増を図る大手企業が
顔をそろえ、来春卒業予定の留学生らとの個別相談に臨む。
支援室によると、これまでの説明会参加企業はおおむね20~30社。昨年は
49社だったが、うち15社は国の事業による別枠で「実質的に今年が過去最多」
という。
円高を背景に海外展開を図る愛知県の自動車部品メーカーは2年連続で参加。
「現地法人で活躍できる人材が枯渇している。現地採用は教育が難しく、日本の
文化に理解ある留学生への期待は大きい」と説明する。
海外での事業展開をにらみ、東北の中小企業も獲得に前向きだ。
初参加の生産機械製造のマトロ(角田市)は2~3年以内に中国・天津で合弁会社の
設立を目指している。同社は「日本語で会話でき、現地で橋渡し役にもなれる理工系
の中国人留学生を採用したい」と意気込む。
初の海外進出を検討中のソフト開発のエム・エス・アイ(山形市)では既に留学経験
のある中国、台湾出身者3人が働いている。前盛直人経営企画室長は「留学生は働く
目的意識が日本人より高い。大学生全体の就職は厳しいが、留学生人気は自然な流れ
ではないか」とみる。
経済学研究科の末松和子准教授(異文化間教育)は「企業ニーズの高まりは留学生に
とって追い風。産学官も新たな就職支援体制を整えるべきだ」と話している。
フェアは午前10時~午後6時で、参加無料。アジアを中心に留学生約300人が
参加する見込み。企業の採用担当者と内定済みの留学生らによるパネル討論「魅力
あるグローバル人材」やセミナー、懇親会もある。
●画像 URLリンク(alp.jpn.org)
◎「外国人留学生のためのジョブ・フェア」--東北大大学院経済学研究科国際交流支援室
URLリンク(www.econ.tohoku.ac.jp)
◎URLリンク(www.kahoku.co.jp)
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