11/02/11 01:07:34
『「ぬらりひょんの孫」「SKET DANCE」「エデンの檻」などを「MEGAUPLOAD」で公開していた18歳の男子学生を逮捕』という記事中で
「MEGAUPLOADはダウンロード(以下DL)された数に応じて報酬が支払われる方式」と書いたが、昨年あたりから海外のオンライン
ストレージ界隈ではこの動きが加速している。
最初はRapidShareやMEGAUPLOADがオンラインストレージではシェアが大きかったが、そこへHotfileがDLされればされるほどポイントが
たまり、それを現金化できるという仕組みを導入し一気に追い上げてシェアを拡大、それを模倣し他サイトも次々と同じような
仕組みを導入、現在の状況に。
という訳で、現時点で日本からの利用者が多いオンラインストレージサイトについて、どういう仕組みを提供しているかをまとめた。
まず日本での利用者数が多いオンラインストレージサイトを調べるにあたり利用したのは下記のデータ。
ファイル共有ソフトの「現在利用者」は5.8% ~利用実態のアンケート調査結果まとまる~
URLリンク(www.coda-cj.jp)
上記サイトのDLできるPDFファイル「ファイル共有ソフトの利用に関する調査報告書(速報版)」には、実際によく利用されている
ファイル共有ソフト名、ファイル共有ソフト毎に共有されているファイルに傾向がある事、さらにはオンラインストレージサイトで
どのようなサイトがよく利用されているか等について具体的にサイト名を出してデータを公開している。
これによる、日本からよく利用されているオンラインストレージサイトのトップ10が以下。
1位:MEGAUPLOAD
2位:Easy Share
3位:MediaFire※
4位:RapidShare※
5位:FileServe
6位:uploader.jp※
7位:Hotfile
8位:FileFactory
9位:BADONGO※
10位:Zippyshare※
※のサイトはDLされると収益になるというプログラムは特になし
(他のサイトの報酬が支払われる方式についてはソースをご覧下さい)
こう見ていくと、それぞれ色々と工夫し激烈な競争を行っているのがよくわかるが、このシステムで儲けるのはちょっと合法的手段
では無理なのでは……。
個人で創作した何かを配布する際に利用すれば、それはそれで成立するかもしれないが、「ちょっと合法的手段では無理」
と書いて結論づけたのには理由がある。
なぜこれらのサイトで金を払ってプレミアム会員になるユーザが増えるのかというと、有料会員でない場合DLする為に30秒から
1分以上、場合によっては25分ぐらい待たされる為。これを回避するには有料アカウントが必要。
また、有料会員以外はDL速度が制限されていたり、24時間当たりにDLできる件数に制限を加えられていたりする為、段々と苛々
してきたユーザが有料のプレミアム会員になる、という訳。
その為、1人のユーザが1つのファイルをDLするモデルと言うよりも、1人のユーザが大量のファイルをDLしまくろうと思うことに
よって初めて成立するのがこの「DLすればするほど儲かる」システムの肝ともいえる部分なわけだ。
合法的に配布できるファイルだけだと恐らくこのモデルはなかなか成立し難く、尚且つファイル容量の多いファイルであればあるほど
収益分配が増えているのもこういう理由による。
▽ソース:GIGAZINE (2011/02/08)
URLリンク(gigazine.net)
▽画像
URLリンク(gigazine.jp)