11/02/10 22:42:07
先日、日経産業新聞を読んでいたとき、一面に出ていた世界の都市GDPランキングが目に飛
び込んできた。PWCCが出している試算らしいが、以下のとおり。(リンク先に30位までの
ランキングがある)
URLリンク(blogimg.goo.ne.jp)
なんと、東京が2008年の試算で、さらには2025年の予測でも世界で一位になってる。2位が
ニューヨーク。
国別のGDPでは、去年くらいから中国に抜かれて3位に転落。さらに先々週は、日本国債も
格下げされて、あのスペインより下になっちゃったし。「あー、もう世界の経済ランキング
系では日本はダメだね~。 こうなったら目指すはナンバーワンよりオンリーワン?(←古
い)」なんて気持ちになっていたが、こんなところに1位が残っていたか!という感慨。
それにしても、次なる疑問は「何で国別GDPでは米国、中国に次いで世界3位なのに、都市別
では東京が1位なの?」ということじゃないだろうか?
1. 世界に誇る広大な関東平野にMegacity、東京
ここで1位になっている「Tokyo」とは、いわゆる行政区分の「東京都」のことではない。
東京都を中心とする関東平野全体の経済圏「東京圏」(神奈川、埼玉、千葉を含む)を指す。
都市の周りには、ベッドタウンや工場、オフィス郡が存在する。実際、東京で働いて給与
をもらっている多くの人は、実際には千葉や埼玉に住んでいたり、郊外のベッドタウンに
住む人が、買い物などの経済活動を都内や横浜などでするだろう。このように、郊外の地区
を都心の経済活動と切り離すことが出来ないため、まとめて大きな都市の概念として考える
のだ。こういう大きな都市の概念を、英語でMegacity、もしくはMegalopolisなどと呼ぶ。
東京圏のMegacityは、昔から非常に面積が広く、人口が大きいことで知られる。一般的に
アジア地域のMegacityは欧米より大きいが、その中でも特に関東平野は、世界のどの都市を
擁する平野より圧倒的に広く、どこまでも「街」が切れない。新幹線で行っても2時間以上
「街並み」が切れないのは世界でも関東平野くらいだろう。こちらのWikipediaのMegacity
ランキングを見れば明らかなように、東京圏はどの都市よりも圧倒的に多い、3400万人もの
人口を擁している。(二位は中国の広州地域で、2500万人)
つまり、この広い関東平野は日本の人口の約4分の1もの人口を有し、加えて、そうは言っ
てもまだまだ強い日本の経済力に支えられ、東京圏のGDPを世界1位に押し上げているわけである。
ソース
URLリンク(news.livedoor.com)