11/02/07 17:11:02
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日本の家電市場で海外メーカーの“侵攻”が勢いを増している。
サムスン電子、LG電子の韓国2大メーカーがスマートフォン(高機能携帯電話)や液晶テレビで
攻勢をかけるほか、中国のハイアールは低価格帯の白物家電を本格展開し始めた。
欧米発のデザイン性の高い家電も新市場を呼び起こしている。世界で日本メーカーの存在感が薄れるなか、
迷わず国内製を選んできた日本の消費者意識が揺さぶられている。
■スマホで首位視野に
世界の家電市場を韓国・中国メーカーがリードするのは統計をみれば一目瞭然だ。
昨年の薄型テレビの世界シェアは1位がサムスン、2位がLG。特にアジア、中東では日本企業を圧倒する。
一方、白物家電の“世界王者”は中国最大手のハイアール。
英調査会社、ユーロモニター・インターナショナルがまとめた昨年の主要な白物家電のメーカー別シェアで
2年連続1位を獲得した。
だが、この3社をもってしても突き破ることのできなかったのが日本市場のカベだ。
日本の消費者はブランドイメージや知名度を重んじるうえ、メーカー間の競争も世界一激しい。
各社とも過去に撤退や事業の伸び悩みなどの憂き目にあってきた。
今、その風向きが変わろうとしている。その代表がサムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS」だ。
昨年6月の販売から7カ月足らずで世界販売台数1000万台を突破。日本のスマートフォン市場でも
サムスンはシャープ、アップルと並ぶ首位グループに食い込んだ。
また、LG電子は昨年11月、日本市場で高機能型の液晶テレビ「インフィニア」を発売。
12月のメーカー別シェアは0.3%と苦戦したものの、「日本市場では高級品を出してブランドイメージを
上げることが必要」(LGエレクトロニクス・ジャパン)と意に介さない。「5年以内に5%」を目標に、
長期戦の構えをみせる。
■こだわり少ない若者
2002年に三洋電機と提携して日本市場に進出したハイアール。日本メーカーとの激突を避け、
小型の冷蔵庫や洗濯機など低価格帯で販売を伸ばし、小型冷蔵庫(容量100リットル未満)では
シェアが5割を超えた。今春には高機能で価格を抑えたドラム式洗濯乾燥機を市場投入する予定だ。
エアコンや大型冷蔵庫も展開する考えで、日本メーカーの主戦場に本格参戦する。
「若者は日本製だからというこだわりは少ない」(家電販売店関係者)。
販売の最前線では消費者意識に変化が生じつつある。
「機能性とブランドは依然日本メーカーが強い」(アナリスト)という指摘はなお多いが、
世界で日本メーカーを圧倒する中韓勢の猛攻に、日本の消費者が“陥落”する可能性がないとは言い切れない。
◇
-続きます-