11/01/21 10:48:33
岩見沢、夕張、深川市など24市町を抱える空知地区で今春、小中学校11校が統廃合で姿を消すのに伴い、
教員の定数が80人前後減る見込みであることが分かった。
定年など退職者を差し引いても、約60人の教員が「定数オーバー」になると見られている。
空知教育局では、他地域に異動してもらったり期限付き教諭の数を減らしたりして調整する方針で、
配置に頭を悩ませている。
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■計算上60人オーバーに 他地域へ異動、新採用は困難
空知教育局によると、この春に統廃合されるのは、小学校が夕張市内6校→1校、美唄市内2校→1校、
三笠市内4校→1校、芦別市内2校→1校、中学校は三笠市内2校→1校。
現在小学校89校、中学校52校あるが、春以降小学校79校、中学校51校となり、計11校が姿を消す。
現在、同管内にいる一般教員は1621人(校長、教頭、養護教諭などは除く)。
年度末にならないと学級数や教科で必要な教員数などが確定しないため流動的だが、今春の定員は
1540人程度になる見込みで、教員の実人数が80人前後上回る見通しだという。
定年や自己都合での退職が見込まれる17人を差し引いても、約60人がオーバーすると見られる。
小中学校の教職員の異動は、道内に14ある教育局管内での異動が基本となっている。
空知教育局では、本人の希望に添って隣接する石狩や上川地区などを中心に他地域へ異動してもらったり、
約40人いる1年間の期限付き教諭の数を減らしたりして調整する方針だ。
空知地区でのこうした傾向は昨年あたりから目立ってきたという。
小中学校計3校が減った昨春は、年明けごろに約40人の「余剰」が判明。
チーム・ティーチングなどに対応するため教員を余分に配置する国の加配措置があったため、
余剰幅は抑えられたものの、春の異動では23人が石狩、上川地区や札幌市などに転出した。
本人の希望を優先し、「転出者には理解が得られたと考えている」(空知教育局)という。
空知管内では昨春の新採用の数も他管内に比べると少なく、全道560人に対し6人。
「今の状況では、今春の新採用の教員を採るのは難しい」と話す。
道教育委員会教職員課は「昨年、今年の空知管内の定数減少は、道内でも特別な状況」としながらも、
「今後、学級数が増える要素もあり、対応は可能と考えている。極めて深刻な状況とは受け止めていない」
としている。期限付き教諭については全道で情報を共有し、他管内への紹介も考えていくという。
空知管内の中学校教員の男性(46)は
「教育環境から考えれば統廃合自体が問題。教員の年齢構成や通勤などで、今後も問題が出てくるのではないか」
と話している。
ソースは
URLリンク(mytown.asahi.com)