11/01/21 10:33:50
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「外字(がいじ)」。
コンピューターで使う漢字として日本工業規格(JIS)が定めた約1万字に含まれない、規格外の文字たち。
文字化けや正常なデータ通信ができない原因になり、IT業界にとって悩ましい、この「外字問題」を
一気に解消しようというプロジェクトが始まった。
パソコンで文章を書くときの使い勝手は大きく変わるのか―。
例えば「渡辺」の「辺」。
JIS規格には「邊」「邉」をあわせた3文字しか含まれないが、100字近い異体字があるとされる。
約58万人分の戸籍を扱う東京都足立区。
区役所のパソコン画面には49もの「辺」の異体字が現れた。
戸籍などを管理するコンピューターシステムに区が登録したものだ。
名前に未登録の漢字がある住民が転入するたびに増え、今では外字全体で約5千もある。
外字を作るのは区職員。パソコンで、1文字に30分ほどかけて点描する。完成後は庁内や出先機関にある
千数百台のパソコンに登録する。
さらにややこしいことに、新たに作った一つの漢字を外字登録する際、区が割り当てる文字コード番号は
コンピューターシステムごとに異なる。
メーカーが違うことなどが理由で、例えば住民基本台帳システムの個人情報を国民健康保険のシステムに
そのまま転送しても同一人物とは認識されない。
このため、区はコンピューターがデータをやりとりする際に文字コードを変換するシステムを
約1億8千万円かけて導入した。
足立区戸籍住民課の初鹿野(はじかの)学課長は
「どの自治体にもある問題。膨大なコストがかかるが、システムが変われば作り直し。無駄でしかない」。
こうした問題は企業でも同じだ。異体字を正字に直して登録するケースもあるが、金融機関などでは、
公的書類と照合する本人確認の妨げになるとして対応が分かれる。
◇
-続きます-