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☆彡 魚養殖 “メッキ技術”役立つ
水産資源の確保が課題になるなか、魚の養殖で卵がふ化する割合を高めるのに、
ドアノブなどを抗菌加工するためのメッキ技術を用いた製品が役立つことが
分かり、各地で普及し始めています。
水産資源を確保する上で、魚の養殖への期待が強まっていますが、生産性を
上げるのに、魚の卵がふ化する割合をどう高めるかが課題になっています。
和歌山県日高川町の日高川漁業協同組合の養殖場では、渓流釣りなどで人気が
ある「アマゴ」の卵をふ化させるための金網を抗菌メッキ加工したものに
替えたところ、卵を死なせる原因となる水カビの発生が抑えられ、ふ化の割合
が20%程度向上して最大で90%程度に高まったということです。
漁協では、安全性を確認するため、2年間、実験を行った結果、奇形などの
発生は見られず、去年から実用化に踏み切りました。日高川漁業協同組合の
壽川貴士技師は「網を張り替えるだけであまり手間がかからず、コストも
安くすみ、画期的だ」と話しています。その後、静岡県や山梨県の県立の
研究所などでニジマスやヤマメのふ化にこの金網を使ったところ、同じように
効果が確認され、各地の養殖場などに普及し始めています。このメッキ加工の
技術は、もともとドアノブなどを抗菌加工するため大手鉄鋼メーカーが開発
したものです。
鉄鋼メーカーの担当者は「現在は淡水魚での使用が多いが、今後は、需要の
高い海水魚の養殖に導入したり、サンショウウオなど希少な生物の繁殖現場
へ活用したりしたい」と話しています。
URLリンク(www.nhk.or.jp)