10/12/29 13:15:37
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動画配信に対する需要が急拡大する米国で、インターネットのトラフィック急増が通信業界に
波紋を呼んでいる。従量課金制が普及する欧州やアジアと違い、米国ではデータ量制限なしの定額制が主流。
それに上限を設ける動きも出てきた。
米宅配DVD・動画配信レンタル大手ネットフリックスは、月額固定料金でストリーミング動画が見放題の
サービスなどを展開している。過熱する帯域幅消費は同社サービスにも今後影響を与える可能性がある。
ネットフリックスにとって、今年は当たり年だ。会員数は7~9月期に52%増を達成。
1600万人を上回る。株価は7月末から倍となった。
ネットワーク管理装置を製造するサンドバインによると、20~22時の米国の全トラフィックの
20%は、ネットフリックス利用が占めている。
リード・ヘースティングス最高経営責任者(CEO)は11月中旬、Web2.0サミットで、
ネットインフラが同社のオンライン配信事業の成長に持ちこたえるかとの質問に、「技術が進み、
帯域幅がさらに高速で安価になる可能性に賭けたい」と語った。
◆近い将来に危機感
その賭けは見かけほど確実ではないようだ。
業界役員やアナリストらは、起こりつつある動画配信と携帯電話というダブルパンチが帯域幅に与える
影響について危機感を持っている。
米ネットワーク機器大手シスコシステムズによると、トラフィックは2014年までに、
3倍の月間64エクサバイトとなる見通しだ。そのうち、9割以上を動画が占めるという。
1エクサバイトは100京バイト。06年は月間5エクサバイトで十分だった。
米調査会社インフォネティクスリサーチの共同設立者、マイケル・ハワード氏は、シスコシステムズの
予測データは控えめな数字だと指摘。
破綻(はたん)は時間の問題で、最悪の場合、性能向上を中止した通信事業者が、
利用者に遅い接続速度を押しつけ、インターネット革新を妨げる結果になるとの懸念を示した。
米ネットワーク関連製品メーカー、ジュニパーネットワークスの調べによると、通信事業者のネット収益の
増加率は20年までで、年率5%の見込みだ。
これに対し、年率27%で上昇するトラフィック需要に応えるために、通信事業者の投資は
年率20%の勢いで増大する。この計算でいくと、投資総額が収益の伸びを上回り、通信事業者の
ビジネスモデルは14年に破綻を来すことになる。
-続きます-