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日立製作所が、事業規模で総額1兆円の英国高速鉄道プロジェクトについて、
年明けにも新型車両を納入する受注契約を結ぶ見通しとなった。
日本は官民挙げて鉄道や原子力発電などのインフラ輸出に取り組んでおり、
日立の受注が実現することで、今後相次ぐ鉄道プロジェクトの獲得にも弾みが
つきそうだ。
日立が受注する見通しとなったのは、英運輸省が発注した高速鉄道の新型車両の
導入プログラム。
ロンドン-マンチェスター間など主要路線の車両を、30年間にわたり
最大で1400両納入する内容だ。
日立は「鉄道ビッグ3」と呼ばれる独シーメンスなどを押さえ、
2009年2月に優先交渉権を獲得していた。
しかし、財政難に苦しむ英国で今春保守党に政権が交代したことで、
同プログラムが英国内の「事業仕分け」の対象となり、プロジェクト自体が
立ち消えになる可能性も出ていた。
ただ、日立が納入し、昨年12月に運行した英国で初の日本製高速鉄道が、
厳冬でダイヤの乱れが常態化したロンドン近郊でも「唯一大きな遅れなく
走行した」(幹部)ことが高い評価を獲得。運輸省側も「日立の提案がベスト」
との報告を挙げているという。
英国財政の関連で、事業規模が当初より小さくなる可能性が残るが、
日立は受注が決まり次第、英国に新工場を建設する。
今後は近隣諸国にも売り込みをかける方針で、中西宏明社長は
「プログラムを受注してから、欧州全土を攻める」と述べた。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
日立製作所 URLリンク(www.hitachi.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)