10/12/21 10:39:07
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12月21日(ブルームバーグ):急成長するインドの薄型テレビ市場で、今年はソニーが韓国のサムスン電子や
LG電子を追い抜き、初めて年間シェア首位を獲得する可能性が出てきた。
米調査会社ディスプレイサーチが明らかにした。
1-9月累計でみると、ソニーが23.0%とトップで、LG22.3%、サムスン22.0%と続く。
ディスプレイサーチの鳥居寿一アナリストは、ソニーについて「3-5年ぐらい前からブランドの浸透や
販売網の強化を進めてきており、ようやくその成果が出始めた」と言い、
「10-12月期、年間でもソニーがシェアトップになる可能性がある」とみている。
インドでは、韓国2社がブラウン管テレビを中心にしのぎを削り、薄型テレビでも低価格モデルで
市場開拓を進めてきた。
一方、ソニーは従来、比較的富裕な階層をターゲットに大型で高機能・高価格帯モデルを中心に展開してきたが、
広報担当の島有紀氏によると、ここ数年は中間層への販売を拡大したことが奏功した、という。
鳥居氏によると、倍々ペースで成長するインドの薄型テレビの伸び率は世界最高で、
今年は「エコポイント」制度の影響で日本のテレビ販売台数が例外的に伸びたものの、
「来年からはインドが単一国で中国、米国に次ぐ世界で3番目に大きい市場になる」とみている。
■三つどもえ
ディスプレイサーチよると、液晶とプラズマを合わせた薄型テレビのシェアは、4-6月期はソニーが27.1%と、
首位に初めて躍り出た。2位はサムスンの23%、3位はLGで21%。
7-9月期はLGが22.7%とトップを奪還、サムスン21%、ソニー20.8%だった。
鳥居氏は「3社のシェアにほとんど差はなく、三つどもえの接戦を繰り広げている」と分析している。
ソニーは2005年にインド市場で液晶テレビの販売を本格的に開始。5年前から販売網も拡充し、
拠点を14から19に拡大、営業担当者も約8割増の280人にした。10年度のインドでの薄型テレビ販売台数は
前年度比2倍以上を計画。今年はテレビCMを中心に広告宣伝費も昨年比倍増させ、ブランド力向上にも
一段と力を入れた。
島氏によると、従来は年収1万-2万ドル(約84万-170万円)以上の比較的富裕な階層をターゲットに、
40型以上、価格20万円以上の製品を中心に展開していたが、今年は年収4000ドル-1万ドル
(約33万-84万円)程度の中間層を対象に22-32型、約3万2000-6万5000円のBXシリーズを投入。
さらに32型で約8万円の機種などNXシリーズも展開。先進国で人気のシンプルな黒色のデザインコンセプト
「モノリシック」を取り入れた。高級機種ではLED(発光ダイオード)が使われるバックライトを
蛍光管にすることで低価格化も実現した。
-続きます-