【コラム】ソニーはなぜ没落したのか(池田信夫) [10/12/17]at BIZPLUS
【コラム】ソニーはなぜ没落したのか(池田信夫) [10/12/17] - 暇つぶし2ch1:@@@ハリケーン@@@φ ★
10/12/18 07:49:38
きのうは佐々木俊尚氏のつぶやきに端を発して、ソニーたたきで盛り上がったようだが、ソニ
ーストアの対応ブラウザがIE6/7だというだけで「ソニーは死んだ」というのは大げさだろう
。ソニーの症状は創業60年以上たった企業としては普通の大企業病で、他の大企業に比べて
特にひどいわけではない。むしろ、まだ多くの人がソニーにこれだけ期待しているのは立派な
ものだ。

ただ辻野晃一郎氏も指摘するように、出井社長時代に採用されたアメリカ的な経営体制がガバ
ナンスを混乱させた。以前の記事でも書いたように、「コテコテの日本企業」であるソニーに
形だけ「株主資本主義」を持ち込む一方、抜本改革をしないで900以上の連結子会社を温存し
た出井氏が、ソニーをだめにした主犯である。

私は20年以上ソニーの株主として見てきたが、ソニーがイノベーターだったのはプレステ2ぐ
らいまでで、その後ヒットは出ていない。技術を知らない出井氏が「ソニーの製品はすべて
IPv6対応にする」とか「マイクロソフトと提携する」とかナンセンスな方針を出して、社内
で浮いてしまった。

他方で「抵抗勢力」のアナログ部門の発言力が強いため、出井氏はそれに対抗するため、役員
がactive investorとしてEVAなどの投資収益を見て組織を再編する手法をとった。ところが
ボトムラインだけでみると、キャッシュフローの潤沢なアナログ部門の収益がかえって高く
なり、特に独占的なシェアをもっていた放送部門が強い発言力をもってインターネット関連の
部門をつぶした。これに対して出井氏が毎年のようにカンパニーの再編を繰り返しているうち
に、会社がバラバラになってしまった。

特に致命的だったのは、プレステ3の失敗だ。私はこれが発売されるとき、持続的イノベーシ
ョンの失敗になると予告したが、その通りになってしまった。しかし不振の続くソニーの中
で久多良木健氏だけが稼ぎ頭だったため副社長に昇進し、ネットワークや半導体まで統括する
独裁者になった。彼はプレステ2を基盤にしたPSXを開発したが、テレビの録画機としては中途
半端で失敗し、同時に別の事業部で開発された「スゴ録」がヒットした。ところが久多良木氏
はスゴ録の事業部をつぶして、プレステの事業部に統合してしまった。

もう一つの失敗は、アップルのiTunesに対抗する音楽配信システムと携帯プレイヤーを開発で
きなかったことだ。このときも久多良木氏が配信システムを開発していた部門をつぶして自分
の組織に統合したため、プロジェクトが空中分解してしまった。iTunesがその後のiPhoneや
iPadなどの母体になってアップルを復活させたことを考えると、これを社内政治でつぶした
久多良木氏は、ソニー没落の共犯といわれてもしょうがない。

ソース
URLリンク(news.livedoor.com)

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