10/12/07 08:11:04
日立製作所は６日、パソコンのハードディスクドライブ（ＨＤＤ）やエアコンの圧縮機の内部に含まれる
レアアース（希土類）を抽出し、再利用する技術を開発したと発表した。
使用済み電気機器からレアアースを含む磁石を取り出し、磁石の中からネオジム、ジスプロシウムなどの
レアアースを分離する。
今後、リサイクルの回収率やコストを試算し、２０１３年をめどに本格的に事業化する予定だ。
開発したのは、ＨＤＤなどを切断、分解し、レアアースを含む磁石を取り出す装置と、粉状に砕いた
磁石の中からレアアースのみを抽出する特殊媒体。
特殊媒体はレアアースとの親和性が高い金属を溶かしたもので、「乾式手法」と呼ばれる抽出法を使い、
磁石の中からネオジム、ジスプロシウムだけを取り出す。従来の方法に比べ８倍の速度で抽出が可能なうえ、
酸などの化学薬品を使わないため環境負荷も低いという。
日立は０８年、リサイクル技術の独自研究を開始。０９年１０月には国の補助金を取得し、
総額約１億２３００万円をかけ、装置を完成させた。
国内ではほかにも三菱マテリアル、信越化学工業などが同様の技術開発に取り組んでいる。
レアアースを含む磁石は磁力が強く、耐熱性も高いため、ＩＴ機器や家電製品、風力発電機、
ハイブリッド車の駆動用モーターなどで需要が高い。
ただ、世界の産出量の９７％を中国が占め、同国の輸出制限による調達リスクや価格高騰も懸念されて
いる。日立製作所資源循環推進室の馬場研二室長は「レアアースを国内で調達、循環できる仕組みが必要。
リサイクルに加え、代替材料の開発にも注力したい」と話している。
ソースは
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エアコンのコンプレッサーの部品から、レアアースを含む磁石を取り出すための装置＝６日、千葉県松戸市
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■日立製作所 URLﾘﾝｸ(www.hitachi.co.jp)
2010年12月6日 レアアースのリサイクル技術を開発
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株価 URLﾘﾝｸ(company.nikkei.co.jp)