10/11/27 17:09:20
ロシアのプーチン首相は26日、訪問先のドイツで、ロシアとヨーロッパが将来、統一通貨を
導入する可能性を示唆した。ロシアは先週、ミサイル防衛システムを協力して運用する方針を
明らかにしており、政治・経済両面でヨーロッパとの接近を印象づけている。
ロシア・インターファクス通信によると、ドイツを訪問中のプーチン首相は26日、
ドイツの新聞社が主催した経済シンポジウムの席上、「ロシアとEU(=欧州連合)諸国は将来
、統一通貨を導入する可能性がある」と述べた。
また、「ロシアとヨーロッパが共同の自由市場となるのか、あるいはロシアがEUに準加盟するのか、
その具体的な方法はまだわからないものの、ロシアとEUの接近はもはや避けられない」と述べ、
今後の経済関係の緊密化に強い意欲を示した。
ロシアは今月20日、メドベージェフ大統領がNATO(=北大西洋条約機構)首脳との会談で
ミサイル防衛システムを協力して運用することで合意しており、08年のグルジア紛争以降、
対立関係にあったヨーロッパとの関係改善を内外に強くアピールしている。
背景には、政治・経済面で急速に力をつけている隣国・中国に対するロシアの強い不信感と
警戒心があるとみられる。
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