【コラム】未知の領域に踏み込む日本(英エコノミスト誌・日本特集)[10/11/22]at BIZPLUS
【コラム】未知の領域に踏み込む日本(英エコノミスト誌・日本特集)[10/11/22] - 暇つぶし2ch1:本多工務店φ ★
10/11/22 01:05:29
日本は歴史上存在したどの国よりも速いペースで高齢化しており、経済と社会に多大な影響を与えている。
では、なぜ日本は適応するための手をほとんど打っていないのか―。

日本の未来を垣間見たければ、夕張市を訪問するのがいいだろう。
かつては炭鉱都市として栄え、4年前に360億円の負債を抱えて盛大に破綻した北海道の街だ。
夕張は静かな場所で、鉄道路線の終着駅がある谷に位置している。
炭鉱が稼働していた40年前、夕張市には12万人が暮らしていた。
しかし炭鉱が閉山してから長い年月が経過し、現在は1万1000人が残るのみ。その半数近くが65歳以上である。
市役所はまるで遺体安置所のようで、照明はほとんど灯っていない。
過去4年間で市役所の職員は半減し、給料は3分の1削減され、今では職員が自ら床のモップ掛けをしなくてはならないと不平をこぼしている。
夕張市は借金返済のために18年間に及ぶ緊縮財政に取り組んでいる。
市立図書館は既に閉鎖された。今秋には、6校あった小学校が1校に併合された。
それでも夕張市民は打ちひしがれているようには見えない。
ある喫茶店に集っておしゃべりする80代の仲間たちは、地元写真クラブの中心的存在だ。
彼らは聴衆を得たことに喜び、1950年代に撮影した、スケート靴を履いて校庭を走り回る子供たちの白黒写真を自慢気に見せてくれる。
夕張市のように、日本は人口動態の大きな渦に向かって進んでいる。
日本は世界一高齢化の進行が速く、史上初めて自然要因で人口が急減し始めた大国だ。
日本の年齢中央値(44歳)と平均寿命(83歳)は世界有数の高さで、出生率(女性1人当たり1.4人)は世界最低の部類に入る。
現在1億2700万人いる日本の人口は、今後40年間で3800万人減少すると見込まれている。
2050年までに日本人の10人に4人は65歳以上となる。
夕張市のように、日本も巨額の赤字を抱えている。
しかし、夕張の財政問題は、若者を地元に呼び戻すために公的支出を大々的に無駄使いしたことが原因だった
(一時、夕張市は国際映画祭を開催し、映画館が17カ所あった)のに対し、
未知なる人口動態の旅の起点に立つ日本は、既に対国内総生産(GDP)の債務残高が世界最大規模となっている。
日本には既に、たくさんの夕張市がある。2000年から2005年にかけて、日本中の小さな町村地区の住民は1000万人減少した。
東京のような光り輝く都市だけが人口増加を続けているが、そうした大都市ですら数十年後には老いて見えるようになるだろう。

日本経済の成長見通しにとって最も重要なのは、労働年齢人口の減少だ。
15~64歳の労働年齢人口は、1996年以降、減少の一途をたどっている。
第2次世界大戦後の約50年間は、急速に増える労働力と、勤勉で名高い労働者の生産性向上が組み合わさって、奇跡の成長を生んだ。
親子2世代の間に労働年齢人口が3700万人増加し、日本は戦後の焼け野原から世界第2位の経済大国へとのし上がったのである。

今後40年間で、そのプロセスは逆転する(図1参照)。
労働年齢人口は急激に減少し、2050年までには1950年代の水準以下になる。
ありそうにもないが、日本の生産性が労働力の縮小ペースよりも速く向上しない限り、日本経済は縮小する。
日本は今年、経済規模で中国に追い抜かれた。

高齢化の影響は、1947~49年に生まれた団塊の世代の最年長者が65歳を迎える2012年に一段と鮮明になるだろう。

>>2に続く

ソース:JBpress
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)


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