10/11/18 20:49:21
株式会社矢野経済研究所は18日、国内の電子書籍市場に関する調査結果を公表した。
事業者の売上高ベースの市場規模は、2009年度が610億円(前年度比119.6%)、
2010年度は670億円(同109.8%)と見込んでいる。
2010年は「電子書籍元年」とも言われるが、市場規模が2009年度に610億円に達したことに加え、
出版社も数年前から旧作のマンガをPCや携帯電話向けに配信していることから、
すでに「電子書籍大国」となっていると指摘する。
ただし、現状では市場のほとんどを携帯電話(スマートフォン含む)向けが占めており、
今後はiPadなどの電子書籍リーダー向けコンテンツが充実することで、新たな市場形成が期待されるとしている。
2010年は電子書籍端末の多様化・高機能化、書籍・雑誌の電子化が進んだことにより、
「大幅な市場拡大に向かう年になった」と評価。将来の市場規模としては、2011年度は720億円、
2012年度は880億円、2013年度は1300億円、2014年度は1480億円と見込んでいる。
なお、調査における電子書籍市場とは、携帯電話やPC、電子書籍リーダーなどに配信される
電子書籍のコンテンツの事業者売上高をもとに算出した。そのため、電子書籍端末の端末代金や
データのダウンロードにかかる通信費や広告収入などは含まれていない。
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