10/11/11 08:21:11
山岳でのテレビCMの撮影時に、スタッフが登山者に迷惑をかけていた問題で、
CMを請け負った電通の中本祥一・常務執行役員は10日の決算記者会見で「今後は制作会社との
コミュニケーションを欠かさないようにする」と述べ、再発防止に力を入れることを強調した。
広告大手による制作会社への実質的な「丸投げ」慣行が、広告主などによるチェックが
行き届かなかった要因とみる声もある。
問題となったのは、日清食品が電通に企画・立案を依頼した即席めん「日清ラ王」のCM。
制作会社の「葵プロモーション」が撮影にあたった。8月の北アルプスでの撮影時には、
環境省の現地事務所が事前にヘリコプターの使用自粛を要請していたにもかかわらず強行。
スタッフに山頂への立ち入りを拒まれたとの登山者の苦情もあり、放送を中止していた。
葵の担当者は自粛要請を電通や日清に伝えておらず、広告主として最終的に責任を負うはずの
日清は、登山者からの指摘で初めて問題に気づいたという。
電通の中本氏は、会社としてのチェックが行き届かなかったことを認めたうえで、
今後は撮影条件の確認を強化するなど、再発防止に取り組む考えを示した。
日清の中川晋社長は朝日新聞の取材に、「広告会社に任せきっていたことに欠点があった」。
今後はCMの内容について、法令違反につながらないか自社で点検する。
CM制作を下請けにまわす手法は、ほかの広告会社も含め広く定着しており、「広告主の十分な
チェックが入らないことも多い」(広告大手幹部)。制作会社が発注元の広告会社や広告主に
遠慮して、否定的な情報を伝えないケースもあるという。
ソースは
URLリンク(www.asahi.com)
電通 URLリンク(www.dentsu.co.jp)
株価 URLリンク(company.nikkei.co.jp)