10/10/23 15:43:50
※以下は『週刊文春』の記事書き起こしです。
「学校のホームページを見ると、『東京大学9名合格!』と誇らしげに紹介されています。
私大では早大16名、慶応大7名、上智大8名、東京理科大14名など、2010年の卒業生は
114名ですから、なかなかの合格率。ですが、これにはカラクリがあります。
東大、慶応、東京理科大の合格者はすべて中国人留学生。早大、上智も1、2名を除けば、
中国からの留学生なのです」(教育ジャーナリスト)
千葉県木更津市にある私立暁星国際高校。卒業生には、読売ジャイアンツの小笠原道大
選手や長島茂雄氏の次男でレーサーの政興氏がいる。併設されている中学には、松田
聖子の娘・神田沙也加も通った。
内情を知る本家・暁星学園(東京・千代田区)関係者の話。
「現在、各学年10~20人弱、高校全体で60人近くの中国人留学生がいます。
そのうち4割が女子生徒。なぜ、難関大学の合格率がいいかというと、
出来が悪い生徒なら『送り返すから』と伝えて、中国から優秀な生徒を
スカウトしているから。すべては東大への進学実績を積み上げるためです」
彼らは現地で高校1年までを終えた後、日本の高校1年の8月以降に編入してくる。
いまや学年に一つある特進クラス(30人弱)の半分以上が中国人留学生だ。
「彼らは、全員が理数系志望で、日本に来た時点ですでに高校3年の学力レベルに達して
います。日本語での質問がわからなくても、数学の問題など簡単に解いてしまいますよ。
日本に来て半年後の全国模試の数学で、千葉県1位から3位までを独占したこともありました。
ですから日本語さえ理解できれば、あとは受験テクニックを学べばいいだけ。日本語も、
早い子であれば、2、3カ月、遅くても半年もあれば普通に話しますね」(同前)
英語の授業中にこっそり数学の問題集をやっていたのに、突然教師に指されても、
すぐにスラスラと答えられるほどだという。
肝心の東大入試だが、これは日本人受験生と同じように、センター試験と二次試験を
受ける。外国語選択では中国語も選べるが、他の試験は日本人と同じ土俵で戦っている
のだ。
■お小遣いまで奨学金で負担
暁星国際高校が中国人留学生を受け入れ始めたのは1994年から。その背後には、
こんな事情があった。
「東京・千代田区にある中高一貫教育の名門・暁星学園の理事長が、姉妹校として
1979年に暁星国際高校を設立。5年後には学校法人暁星国際学園として独立しました。
最初の5年、10年はそれなりに実績も上がり、東大合格者も出した。ところがその後、
偏差値は下がる一方。これでは『暁星の看板が泣く』と、優秀な生徒を集めることに
した。その募集先が、たまたまパイプのあった中国だったのです」(前出・教育ジャー
ナリスト)
※続く
●画像(暁星国際学園HP) URLリンク(alp.jpn.org)
◎ソース 週刊文春 10月28日号(※誌面スキャン)
URLリンク(alp.jpn.org)