10/10/13 20:20:27
JR東海が計画するリニア中央新幹線(東京―大阪)は13日、ほぼ直線の
「南アルプスルート」採用が有力になった。国土交通省が民間委託していた
費用対効果などの分析で「直線が優位」とする試算結果が20日にも同省の
交通政策審議会小委員会で公表される予定で、ルートをめぐる議論は決着する
見通しになった。
JR東海は時間短縮や建設費の面から南アルプスを貫通する直線ルートを主張。
一方、長野県内には地域振興の観点から、南アルプスを北に迂回する「伊那谷
ルート」を要望する声があった。これらとさらに北を通る「木曽谷ルート」の
計3案が想定されていた。
JR東海が国に提出した最終報告書によると、駅舎工事費を含めた直線ルートの
建設費は5兆4300億円で、東京―名古屋の所要時間は40分。これに対し
伊那谷ルートは建設費6兆700億円、所要時間47分で費用、時間とも直線
ルートが優位だった。
審議会は、リニア新幹線の沿線自治体や有識者らからヒアリング。今年6月に
開かれた小委員会で横内正明山梨県知事は直線ルートを要望したが、長野県の
村井仁前知事は「中立公正な立場で結論を出してほしい」と述べ、ルートの要望を
明言しなかった。(共同)
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