10/10/11 16:44:39 4iUyzMjg
いずれにしても,非常に厳しい競争を勝ち抜かなければサムスンには入社できない。
筆者がサムスンに入って感心したことの一つは,新入社員の水準の高さである。日本だったら上位10%くらいの水準が
サムスンの社員の平均値ではなかろうか。ちなみに,サムスンの入社試験を受けるためにはTOEIC 730点以上が必須である。
サムスンで課長に昇格するためには外国語を2カ国語以上話せなければならない。サムスンが社員に推奨する語学水準の
目標値は TOEIC 870点以上,第二外国語は例えば日本語検定2級以上(1級だと通訳が可能で,3級を持っている人は
ため口で冗談が通じる水準)と非常に高い。そのため,昼休みに語学の勉強をしている社員も多い。
国際学会で発表する場合も,Q&Aで流暢な英語で堂々と議論している姿はすばらしいと思う。逆に,日本の発表者が
Q&Aで話についていけずまごついている姿は,同じ日本人として非常に恥ずかしい。ちなみに,国際ランキングで
日本人の英語力は韓国や中国に大幅に劣っており,アジア最低準位を独走しているそうである。
サムスンでは社内にも様々な学習プログラムが準備されており,業務上必要と認められれば参加できる。
例えば,部下を10週間の日本語特別研修に参加させたところ,それまでは英語で議論していたのに戻ってからは
日本語で議論できるようになっていて驚いた。研修センターに缶詰状態で朝から晩まで日本語以外使用禁止で,
週末も宿題が山ほど出されて,毎週月曜日の朝にテストがあるので,休む暇も無かったそうである。ただし,
研修期間中は業務が100%免除されるので,語学勉強に専念できたという。