10/10/01 13:40:55
増税に伴うたばこの値段が1日、大幅に引き上げられた。
4年ぶりの値上げで、幅は過去最大。前日まで駆け込み需要に沸いた小売店やコンビニでは、
買い求める客の姿も少なく、一転して閑散とした。
禁煙者が増え、長期的には医療費の減少が期待される一方、葉タバコ農家やたばこ各社からは
悲鳴も上がる。値上げを機に「たばこ離れ」はぐんと進みそうだ。
◇売店
JR新宿駅の売店の女性店員は「今日は全然売れない」と嘆く。午前8時過ぎまでに売れたのは
10箱ほど。普段の約3分の1に落ち込んだ。銘柄の値段シールは今朝張り替えたばかり。
400円台の表示が並び、「これだけ高いとやめちゃうよね」と苦笑した。
同駅西口前の喫煙スポットには出勤途中のサラリーマンらが集まった。東京都豊島区の会社員、
吉田国宏さん(50)は買いだめした3カートンを吸い終わったら、禁煙するつもりだ。
「値上げは家計に響く。やめようと思っていたのでいいきっかけです」と話す。
一方、横浜市港北区の男性会社員(58)は「食事と一緒でやめられない。1箱の値段が
1000円になったら禁煙を考えるよ」と話し、一服を楽しんだ。
◇メーカー
たばこ各社は、値上げした1日以降、大幅な販売減を見込む。1箱当たり110~140円という
大幅な値上げショックに伴うたばこ離れに歯止めをかけようと、人気銘柄のブランドイメージや
味・香りを向上させる取り組みを急ぐ。
国内たばこ首位の日本たばこ産業(JT)は「値上げ後の価格水準でも納得して吸ってもらえるように
味に磨きをかける」と説明。500億円以上を投資して生産設備を充実、たばこの風味を向上させたり、
パッケージを高級感があるデザインに変更し、カッコよさを演出するなど、さまざまな工夫を凝らす
計画だ。
また、都市部を中心に屋外など公共の場での喫煙スペースを確保し、愛煙家が一服しやすい環境を
整えたいとしている。
嫌煙の風潮が強まる中での今回の大幅値上げは、業界にとって「過去にない逆風」で、
メーカー関係者は「値上げにもめげず、吸い続けてくれる愛煙家を大事にしていくしかない」と
ため息を漏らす。
ソースは
URLリンク(mainichi.jp)
たばこの値上げを知らせるシールがはがされ新しい価格が表示された自動販売機=東京都千代田区で2010年10月1日午前10時
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