10/09/29 02:25:29
全国の医療機関で実際に働く医師数が計約16万7千人なのに対し、医療機関側は
さらに計約2万4千人が必要と考えていることが28日、厚生労働省が初めて行った
「必要医師数実態調査」で分かった。現在の1・14倍の人数が必要で、医師不足の
深刻な実態があらためて浮き彫りになった。地域による偏りがあることも分かった。
厚労省は昨年度の補正予算で各都道府県に50億円の「地域医療再生基金」を設置して
おり、基金を活用した医師の配置を促す方針。文部科学省が検討している、医学部新設
の容認に向けた議論にも拍車がかかりそうだ。
都道府県別で、現在の医師数に対する倍率が最も高かったのは岩手の1・4倍で、
次いで青森1・32倍、山梨1・29倍。逆に低いのは東京(1・08倍)、
大阪(1・09倍)、埼玉・神奈川(1・1倍)と大都市圏が中心だった。
各医療機関が回答した医師不足の背景は「求める診療科医師の絶対数が地域で少ない」
38%、「大学の医師派遣機能が低下」20%、「勤務条件と医師の希望との不一致」
14%。(共同)
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