10/09/23 20:21:14
中学3年生に人生設計やお金の使い方などを考えてもらい、進路の選択に生かそう
というユニークな授業が、東京都内の中学校で開かれました。
この授業は、進路選択を控えた中学3年生に人生設計について考えてもらおうと、
東京・大田区の蒲田中学校が生命保険会社の協力を受けて開きました。
授業は、保護者も見ることができるよう休日にあわせて開かれ、まず、講師役の
生命保険会社の社員が「3年生の皆さんは、来年春に義務教育を終え、自分で決めた
道を歩き始めることになりますが、希望する道を迷わず歩けるよう人生の地図を
描きましょう」とあいさつしました。
このあと、生徒たちはグループに分かれ、28歳以降の家族構成や、どういう仕事に
ついているか、それに、どこに住んでどういう生活をしているかを具体的に考え、
想定される支出と収入を比べました。
あるグループは、子どもを3人産んで大学や短期大学などに通わせ、都内に
6000万円の戸建て住宅を購入すると設定したところ、最も多いときで
1億6000万円の赤字になっていました。
これに対し、講師は、毎月、いくらかでも貯金するよう心がけることや、住宅や車を
購入する際は金額を現実的に考えることなどをアドバイスしていました。
参加した女子生徒の1人は「子どもや音楽が好きなので、将来、保育士などの仕事に
就き、ずっと働き続けたいなと思いました。ローンや食費などをやりくりする親の
たいへんさを実感しました」と話していました。
蒲田中学校の武井勝久校長は「なかなか就職できなかったり、仕事に就くという
意識が持てなかったりする若者が増えていると聞くので、子どもたちには、自分の
将来を考えるうえで、きょう学んだことを生かしてもらえればと思う」と話していました。
◎URLリンク(www3.nhk.or.jp)