10/09/22 21:19:24
米マイクロソフト(MS)は21日、12月に支払う四半期配当を前四半期に比べて
23%増やすと発表した。業績が回復しているにもかかわらず、ヒット商品を連発する
米アップルに5月に時価総額で抜かれており、増配や自社株買いなど株主還元策の
拡充で株価のテコ入れを目指す。
MSは12月9日に支払う四半期配当を1株あたり0.16ドルとする。前四半期は
0.13ドルだった。MSが四半期配当を引き上げるのは 2008年12月以来2年ぶり。
自社株買いの枠も237億ドル(約2兆円)分を残しており、配当と合わせて株主
還元を拡充するとしている。
MSはOS(基本ソフト)の「ウィンドウズ7(セブン)」や業務用ソフト
「オフィス2010」などの主力製品が更新需要にも支えられて好調だが、
21日時点のMSの時価総額は約2176億ドル(約18兆5000億円)と、
アップルの2592億ドル(約22兆円)に大きく引き離されている。
6月30日時点の現金と投資目的の短期有価証券を合わせた手元資金は約368億ドル
(約3兆1200億円)に上り、投資家から利益還元圧力が高まっていた。増配発表を
受けた21日の米株式市場の時間外取引で、MSの株価は一時0.7%上昇したが、
投資家の反応は総じて鈍かった。
◎URLリンク(www.nikkei.com)