10/09/21 11:17:11
韓国政府の依頼を受け、済州海峡など三つの海底トンネル建設の妥当性について
検討してきた韓国交通研究院の黄棋淵(ファン・ギヨン)院長は、「中長期的に
15?20年の間隔を開け、済州海峡トンネル→韓中海底トンネル→韓日海底トンネル
の順に建設を進めていくのが望ましいと考えられる」と述べた。
まず、
(1)済州海峡トンネルは、韓国高速鉄道(KTX)湖南線の光州?木浦間が
開通する2017年前後(2010年代後半)に、
(2)韓中海底トンネルは、仁川国際空港の第3期工事が完成した後の2030年代に、
(3)韓日海底トンネルは、日本の政治・軍事的な動きを見ながら、2050年代に
建設を進めるのが妥当だ、
というわけだ。
また、「北朝鮮を経由して中国と結ぶ方が望ましいのではないか」という指摘に
対しては、「中国の東北3省との交流は、北朝鮮を経由した方がよいが、韓中海底
トンネルは北京や上海、山東半島との交流を念頭に置いたものだ。韓中海底トンネル
を建設するからといって、シベリア鉄道や中国横断鉄道への連結構想を放棄する
わけではない」と語った。
黄院長はまた、「済州島の場合、中国からの観光需要だけでなく、韓国国内からの
観光需要に対応できなくなる可能性があるため、海底トンネルの建設を検討する
必要がある。中国人が仁川国際空港から入国し、首都圏と済州島を同時に観光できる
システムを整備する必要がある」と指摘した。
一方、韓日海底トンネルについては、「日本統治時代の『大東亜共栄圏』に対する
警戒心や、韓国が日本と中国の間にあるため、あらゆるものを奪われかねないという
拒否感が強いため、日本の動きを見ながら、超長期的な課題として検討する必要がある」
と述べた。
◎URLリンク(www.jterc.or.jp)