10/09/21 07:53:53
子供の可能性を信じ、最後まで温かく見守る―。就活中の大学生を持つ親にとって、
子供との距離感が難しいのは事実。だが、あまりに近すぎる親が多いのではないか。
■「大学の先生が悪い」って?
「学生の親御さんからの就職に関するクレームといえば、『なぜ、今頃になっても
子供が就職できないのか』といった内容が多いですね。『どうしてウチの子が、
こんな名前も知らないような小さな会社の内定しか取れないのか』『就職できない
のは、大学の先生や、あなたたちの就職指導が悪い』といったものもある。中には
執拗に何度も電話をかけてくる、いわゆるクレーマーとかモンスターペアレント
みたいな方も、いらっしゃいます。
みなさんのお話をうかがいますと、高学歴の親御さんのほうが、お子さんの就活に
熱心だという傾向があります」
そう語るのは、明治大学就職キャリア支援部長の永代達三氏だ。
いま、わが子の就職活動に、本人以上に熱くなっている親たちが増えている。
モンスターと化した親の厳しい視線は、大学だけでなく、企業側にも向けられる。
学生の採用活動に忙しいこの時期、余計な対応に追われる企業にしてみれば、
さらに混乱を来すわけで、「迷惑この上ない」というのが本音ではないだろうか。
都内で催された、ある企業説明会の会場入り口では、こんな光景が繰り広げられた。
「今日は娘の体調が悪いので、私が代わりに来たんです。これが、娘のID。
だから、早く中に入れてちょうだいッ!」
そう訴えていたのは、50代の小太りの女性。鬼の形相で場内係員に食ってかかる
その迫力に、リクルートスーツに身を固めた周囲の学生たちはドン引きだ。説明会を
催した企業の社員が、苦笑しながらこう話す。
「結局、そのオバさんは強引に入り口を突破。会場内を精力的に歩き回っては説明に
来ていた社員にあれこれ質問するなど、現役の大学生たちより、よほど熱心でしたよ。
もしかしたら、自分のところの社員の親になる可能性もあるし、最近はヘタに揉める
とネットにどんな誹謗中傷を書かれるかわからないからと、仕方なく黙認しました」
百貨店や食品メーカー、外食産業を中心に30社受けたものの、いまだ就職先が
決まっていない慶応大学法学部の男子学生(4年)は、自身の母親のケースを明かす。
「ウチの母は普段から口うるさく、僕の就活の結果についてもいちいち聞いてくる
タイプです。先日のこと。夕方帰宅すると、母がリビングで電話をしていました。
何気なくテレビをつけて見ていると、母の口調がだんだんヒステリックになってくる。
『ウチではあなた方の商品を長年愛用しているのに、なんで ○×(子供の名前)は
ダメだったのか』と問いただし、しまいには『もう二度と買わないから』と捨て
ゼリフを吐いて電話を切ったのです。
さすがに『恥ずかしいから止めてくれ』と伝えても、母は『ウソじゃないんだから、
別にいいでしょ』と開き直る始末。電話を取った企業の方には、申し訳ない気持ちで
一杯です」(※続く)
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