10/09/18 09:33:44
厳しい雇用情勢を受けて大学生の就職活動の時期が早くなり、勉強の妨げに
なっているという意見が強まっていることを受けて、三井物産や三菱商事などの
大手商社は、4月ごろに始めている採用試験の時期を遅くできないか検討に
入りました。
厳しい雇用情勢を受けて大学生の就職活動の時期が早くなり、勉強の妨げに
なっているという意見が強まっていることを受けて、三井物産や三菱商事などの
大手商社は、4月ごろに始めている採用試験の時期を遅くできないか検討に
入りました。
大学生の就職活動は、大学と企業が面接や内定の日程を決める「就職協定」が
形骸化して平成9年度に廃止されて以降、しだいに早くなりました。今では
大学生の多くが3年生の秋ごろには就職活動を始め、大手企業は4年生の
4月ごろから採用試験を始めて、6月ごろまでに事実上の内定を出すように
なっています。
大学の関係者などからは、就職活動のために大学生が十分な勉強をすることが
できなくなっており、社会で役立つ人材に育つうえで問題が大きいという
意見が強まっています。
こうした声を受けて、三井物産や三菱商事などの大手商社は、採用試験の時期を
今よりも遅くできないか検討に入りました。近く大手商社の担当者が会議を
開いて、実施にあたっての課題などを話し合います。各社の間には、採用試験を
遅くすると優秀な人材がほかの業種に流れてしまうのではないかという懸念もあり、
見直しを行う時期も含めて検討することにしています。それでも、大手企業の
間から見直しに着手する動きが出てきたことは、就職活動のあり方に一石を
投じることになりそうです。
◎URLリンク(www3.nhk.or.jp)