10/09/17 10:25:30
JR博多駅(福岡市)を発着する山陽新幹線の回送車を使い、大人290円で新幹線車両に乗れる
全国でも珍しい在来線「博多南線」(約8.5キロ)の先行きに、地元が気をもんでいる。
来年3月12日全線開業が決定した九州新幹線鹿児島ルートは、博多を出発した後、約8キロにわたり
博多南線の軌道を走行。このため運行ダイヤ次第では、大幅削減の可能性が否定できないためだ。
博多南線は、博多駅の南約9キロにある博多総合車両所(福岡県那珂川町)までの回送車両を
利用したいという周辺住民の声を受け、JR西日本が平成2年に旅客営業を開始。
博多-博多南(春日市)の2駅を10分で結び、車なら渋滞時に約1時間かかる福岡市中心部までの
所要時間を大幅短縮した。
通勤・通学客を中心に1日に約1万2千人が利用。平日の午前7時台は1時間に5本、
夕方も1時間に最大3本が走り、満員状態の新幹線という珍しい光景も見られる。
博多南駅は本線から分岐した先にあるため、九州新幹線は停車しない。JR西日本は「住民のライフラインとして定着している路線。利便性維持に可能な限り努力していきたい」とする。
しかし、関係自治体でつくる対策協議会が、同社や九州新幹線を運行するJR九州に存続や
利便性維持を陳情しても、明確な答えがないという。開業が半年後に迫り、情報を待つしかない
地元にはいら立ちが募る。
博多南線で福岡市に通勤している春日市の男性(58)は「交通の便が良いので十数年前に
引っ越してきた。博多南線がないと、バスと西日本鉄道を乗り継がないといけない」と困惑。
森田俊文那珂川町議は「回送列車を使うだけに、将来的に新幹線の長崎ルートが開通したら、
さらに運行は難しいかも」と不安そうだ。
JR西日本などは、新幹線ダイヤと併せて博多南線の扱いを調整中と説明。
ダイヤの正式発表は年末の予定だ。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)