10/09/16 11:51:29
政府・日本銀行は約６年半ぶりに単独で踏み切った「円売りドル買い」の為替介入を１５日夕以降、
欧米市場で引き続き実施した。初日の介入額は過去最大級の２兆円規模に達したとみられ、
一時１ドル＝８２円台をつけていた円相場は、１ドル＝８５円台まで円安ドル高が進んだ。
菅直人首相は１６日午前、東京都内のホテルで開かれた日本商工会議所の総会であいさつ。
「円の急激な変動は決して許さない覚悟だ。今後も必要な時には断固たる措置を取る」と述べ、
状況に応じ、今後も介入を続ける姿勢を明らかにした。
政府・日銀は１６日午前の東京外国為替市場では、追加の為替介入を見合わせている模様だ。
しかし、投資家の間には、再介入への警戒感が強く積極的な取引が手控えられ、
１ドル＝８５円台半ばで小幅な値動きとなっている。
政府・日銀は１５日夕以降、ロンドン市場とニューヨーク市場でも、日本の民間銀行に委託する方法で
介入を断続的に続けた模様だ。
介入額は明らかにしていないが、ニューヨークの市場関係者は「（介入は）２兆円近くに達した」
とみている。１日の円売り介入額としては２００４年１月の約１兆６千億円（公表ベース）を超え、
過去最大となった可能性がある。
介入から一夜明けた１６日の東京外国為替市場は、次の介入を警戒し、「積極的に売買を進めにくい
状況」（大手銀行為替担当者）が続いた。
午前１１時現在の円相場は、前日午後５時時点と変わらず１ドル＝８５円４５～４６銭。
対ユーロでは同１２銭円安ユーロ高の１ユーロ＝１１１円０９～１３銭。
一方、東京株式市場は、円安を好感し２日連続の値上がりで取引が始まったが、その後、いったん
利益を確定させる売りが先行する展開となっている。
日経平均株価の午前の終値は前日終値より２８円２５銭（０．３０％）高い９５４４円８１銭。
東京証券取引所第１部全体の値動きを示すＴＯＰＩＸ（東証株価指数）は同０．３９ポイント
（０．０５％）低い８４８．２５。出来高は９億１千万株だった。
ソースは
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