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中国最古の思想とされる風水。気の流れを読み、都市や建物などの位置関係に
よってもたらされる禍福を占う。その風水を、ビジネスの運気を上げるために
取り入れる企業が世界的に増えている。
北京では金融危機以後、風水師たちの収入は倍に増えた。ある中国の風水師の
もとには、欧州の大手自動車会社などからオフィスデザインの設計の相談が
あったという。なかには、まるで企業コンサルタントのようにふるまう風水師も
出てきている。
需要急増の理由は何か。風水はもともと不動産と切っても切れない関係にあるが、
景気が悪化して不動産価格が下落。企業は神経質になって、風水に救いの手を
求めるようになっているのだ。とくに規模の大きい会社は何人もの風水師に
依頼するため、需要が急増している。
北京大学が風水学科を設けたのは1985年。それ以来、風水を教える大学が
増えており、いまではどこも定員オーバーという状態だ。
とはいえ、その信憑性には疑問もつきまとう。中国本土には、いま10万人前後の
風水師がいるとされる。流派はいくつかあるが、風水師になるために正式な資格や
試験があるわけではない。なかには、一般向けに講座を開いて、数万円で免状を
与える学校もあるという。
信頼できる風水師の力を借りられるかどうか。それがビジネスの運気を左右する
ことになりそうだ。
◎ソース(※元記事は中国誌『数字商業時代』)
URLリンク(gendai.ismedia.jp)