10/09/10 13:28:29
今年はじめにインターネットに登場したX線のヌードモデルたちは、大騒ぎを引き
起こした。奇妙に扇情的な姿勢を取る複数の画像が、ピンナップ・カレンダーとして
セットになっており、ネット住民たちは、これがいったいどこから来たものなのか
熱く議論した。
「これらの画像は挑発的なのだろうか」と議論するブログもあったし、
「これはポルノだろうか」と議論するブログもあった。
実際のモデルは危険にさらされたのではないかという議論もあった。Cool Materialの
記事は、全身のX線撮影を引き受ける者がいるだろうか、と疑問を提出した。全身の
X線撮影での被ばく量を計算する掲示板コメントも多かった。
少数ながら、X線写真がデジタル合成だと確信している人もいた。『Boing Boing』に
寄せられたあるコメントにはこう書かれている。
「これは完全な合成だ。例えば、7月の女性『Mrs. July』は乳首の色が暗いが、
ほんとうは白く写るはずだ。乳首を腫瘍(しゅよう)と間違えないよう、
放射線医が小さな印を付けることさえある」
そう、これらのX線写真は、実際には、『EIZO医療用ピンナップ・カレンダー』(EIZO
Medical Pin-up Calendar)の一部だ。ほとんどの人が製品の存在さえ知らないニッチな
市場で勝負する企業が、マーケティング用にこのカレンダーを作った。
このカレンダーの物語を紹介していこう。
このカレンダーが宣伝しているのは、X線写真を表示するためのモニターだ。
●画像 URLリンク(img2.wiredvision.jp)
モニターを製造するナナオ(本社石川県、海外ではEizoという名前で展開している)と、
ドイツのデザイン事務所Butter社は共同でプレスリリースを発表し、「想定していた
以上の宣伝効果があった」と述べている。
やはり、すべてが想像の産物で、女性はピクセルだったのだ。Butter社のアート
ディレクターNadine Schlichte氏が構想を練り、Carsten Mainz氏がCGIを作成した。
Butter社は、画像がどのように作られたかを説明するため、実際に使用したワイヤー
フレームを見せてくれた。
●URLリンク(img3.wiredvision.jp)
chlichte氏は、このカレンダーがどのように生まれたのかを話してくれた。
毎年のクリスマスシーズンに、モニターを使う医者たちに配る「来年のカレンダー」
についてEIZO社と相談していたとき、あまり人気のない例年のカレンダーを配る
よりは、伝統を打ち破ってみたらどうだろうという意見が出たという。
少数向けのカレンダーだったが、すぐにネット上で話題になった。
「もともとは、診断目的でX線写真を見るためのEIZOモニターという、非常に複雑で
高度に技術的な領域において関心を持ってもらうことが目的だった。このような
専門家向けで高価な製品のターゲット市場は非常に小さい」とButter氏は言う。
※続く
◎ソース URLリンク(wiredvision.jp)