10/09/05 10:36:57 yWBsybNt
今、世の中で子供に関する”教育本”が人気らしい。
しかし大体の本は「良い学校に入れるべき」という抽象度の低い話に終始している。
結局、子供を持つ親が、「良い学校にいけば良い会社に入れる、役人になれる、飢え死にしない」という
親に刷り込まれた”既にすっかりさび付いた価値観”に洗脳されたまま、自分の子供も洗脳しようとしているのだ。
子供の頭を良くしようと考えることには反対はしない。
問題は、有名学校に合格したから子供の頭がよくなったと勘違いしてしまうことである。
試験に合格する能力と抽象度の高い思考をする能力、問題を解決する能力は必ずしもイコールではない。
東大官僚が日本を良くすることが出来ない現状を見れば、良い学校に受かることと頭が良いことはイコールでないし、
まして良い学校に受かることと”幸せ”は何ら関係ないのである。
子供には、色々な事象について自身で解釈させること、抽象思考をする癖をつけることが大事だ。
「どうして赤信号で止まらないといけないと思う?」という問いかけなどだ。
答えがどうであれ、関係ない。子供が自分の頭を使って、自分なりに解釈する練習をすることに意味がある。
大事なことは、親が知識として教えてしまわないことだ。 練習にならないばかりか、子供にとって”洗脳”となってしまう。
日本の「教育」と欧米の「Education」の違いは、「教育」が「教えて育てる」こと、「Education」はラテン語の
「外へと導く=中にあるものを引っ張り出す」という言葉の違いにも現れている。
一概にどちらが良いとはいえないにせよ、抽象思考や自分の頭で考えるという点では「Education」の方が適している。
日本の「教育」は”指示待ち族”を量産し、常に受身で、自分のやりたいことが分からない人間を生み出しているという考えもある。
子供には自分の頭で考える力、問題解決能力、抽象度の高い思考をする能力を身に付けさせるべきだ。
これらの能力が欠けていると、どれだけ良い学歴を積ませたところで、世の中で自立できない人間になってしまう。