10/09/03 11:51:05
独断と偏見でものを言わせていただくと、ロシアで商売する日本人にあって、水産、林業
関係者は極東ロシアに強く、大手商社、メーカーはヨーロッパロシアに強い。そしてこの2つ
のグループは、かなりはっきりと分かれていて交流が少ない。
■ウラジオストク行きの飛行機はどれも満席
自戒を込めて告白すると、私もソ連ロシアの歴史と文化はモスクワ、サンクトペテルブルク
にあり、という視点からこの国を見ていたので、極東地方に対する知識も少なく、また、知人
、人脈も多くはない。
しかし、昨年あたりからウラジオストクでの仕事が増えてきた。8月中旬に短期の往復をし
たが、これで今年だけでも3度出張したことになる。
モスクワから1回、成田から2回飛んだが、どのフライトもほぼ満席であった。そして、乗客
はツーリストというよりはビジネスマンらしい人が多く、新潟~ウラジオストク便のイメージ
とは大きく異なる。
出張を繰り返すことで現地に知人も増え、様々な話を聞けるようになってきた。そうなると
ウラジオストックのイメージは大きく変わる。
そのうえ、ものすごい勢いで建設の進むウラジオストックのインフラ整備を目の当たりに
すると、自身のこれまでのヨーロッパロシア偏重の姿が恥ずかしくなる。
■ウラジオストクを中心に環日本海地図を描くと日本の新たな姿が見える
ウラジオストク日本センターの山本博志所長の部屋には、南北逆さまの日本海地図が壁に
かかっている。面白い地図で、日本海を中心に北側に日本列島、南側にロシア極東が描かれて
いる。
この地図で見る日本は、新潟~ウラジオストク間の直線距離で800キロメートル、文字通り
ウラジオストクの真上にある。
山本所長はこの地図を示しながら、視点をウラジオストクにおいて日本を見た時に、どんな
国に日本が見えるのか、何を日本に希望するか自然に分かる、とおっしゃる。
成田からの直行便でわずか2時間、ロシア沿海州の入り口、ウラジオストクに到着する。
今回は山本所長にならって、ウラジオストクから日本を見た時に何が見えてくるか、そんな
報告をしたいと思う。
<中略>
町のスーパーをのぞいて見ると、どの店にも日本メーカーのビールがある。ご丁寧なことに
、アサヒビールはハイネケンのシベリア工場製、中国製、そして日本からの直輸入ものと3種
類も販売されている。
店員にどのアサヒが売れるのかと質問すると、圧倒的に日本製だとのこと。そんな傾向を
知ってか、サッポロは日本からの直輸入物のみ。
また、キリンはヨーロッパロシアの飛び地、カリーニングラードで製造したビールを、1万
キロ離れたウラジオストクに持ってきていた時期もあったそうだが、さすがにこれは中止。
ソース:JBpress
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